引越しの際は、自ら荷造りする人が大半です。まずは、下の図をご覧ください。これは、「荷造りは誰がやったか?」を表しているグラフです。ご覧の通り、圧倒的に自分か家族などで荷造りをしていることが分かります。
引越し業者へ荷造りを依頼することも可能ですが、オプションサービスであるため別途費用が掛るものです。ただし、一部の大型家具の分解、組立、設置は基本サービス料金に含まれています。
たとえば、食器棚、タンス、本棚、ベッド、書斎デスク、学習机などが該当します。また、引越し業者によっては、大型家具の梱包は無料であるものの、分解、組立、設置は有料となるケースもあります。見積もり時に、どこまで作業を依頼することができるのか、確認をしておきましょう。
次の項では、大型家具の中でも梱包方法が分かりづらい、タンス、机、ベッドについて詳しく解説していくことにします。
まずは、以下の図をご覧ください。この図は、「引っ越しの荷造りで困ったこと」を表した図です。荷造りに時間が掛ることで困っている人が大半ですが、家具や家電の荷造りの段取りに困っている人も一定数存在します。
前項でも述べた通り、大型家具の梱包、搬入搬出は引越し業者が基本料金の範囲内で行うのが一般的です。しかし、大型家具の荷造りを、どこまで自分で進めておけば良いかについては、各引っ越し業者ごとで微妙に対応が異なります。
この項では、まずタンスの荷造り・梱包方法について解説していきます。そもそもタンスの梱包は、引越し業者が引越し当日に行ってくれるものです。そのため、基本的に自分で梱包する必要はありません。
ただし、タンスの中身はダンボールへ移しておくよう、引越し業者から指示されることがあります。最近は、衣類などの軽い荷物に限り、そのままの状態で荷造り・梱包して貰えることもあるようです。
もしくは、引き出しをすべて外し、荷物が入った状態で引き出しそのものを梱包するケースもあります。つまり、タンスの重量や、中に入っている荷物内容・重さによって、梱包方法が異なるということです。
大型の家具は、ダンボールなどのコンパクトな荷物とは異なり、搬入搬出に気を配る必要があります。なぜなら、壁や床を傷つける恐れがあるからです。重量が重たくなると、搬入搬出の難易度が上がります。
このような背景から、元々重量のあるタンスは、少しでも軽くするために、引き出しを外して中に入っている荷物ごと梱包することがあるのです。
もしくは、中の荷物をダンボールへ移して、引き出しとは別々に梱包することもあります。
最終的には、引越し業者の判断に委ねることになりますが、元々重量がなく、荷物を入れたままでも簡単に搬入搬出ができるタンスであれば、中身をそのままにしても差し支えはありません。
ただし、下着類や貴重品はダンボールへ移したり、自分の手で持ち運ぶことをお勧めします。
次に机の梱包方法ですが、主に、学習机、食卓テーブル、リビングのテーブル、書斎の机などがあります。
この中で、食卓テーブル、リビングのテーブルについては、折り畳みが可能なこともありますし、脚を取り外して運ぶことが可能なこともありますので、引越し業者へお任せすることをお勧めします。
万が一、折り畳みができない場合や脚を外すことが不可な場合でも、よほど大型なサイズではない限り、荷造りや搬入搬出が難航する恐れはありません。それよりも、学習机、書斎の机に関しては、ちょっとした工夫が必要となります。ポイントは以下の3つとなりますので、参考にしてください。
学習机によっては、本棚と机を切り離せることがあります。自分で分解することも困難ではないものの、引越し業者へ依頼しても料金が発生することはまずありません。
そのため、机を引越しで分解、組み立てをする料金が発生しないことを確認の上、無料対応が可能ということであれば、すべて引越し業者へお任せすることをお勧めします。
なぜ、引っ越しの際に、自分で机を分解しない方が良いかというと、復元できない可能性があるからです。また、引っ越しで机を梱包するといっても、他の荷物との兼ね合いや、搬入搬出に支障がないかをみて、分解せずにそのまま梱包して新居へ運ぶこともあります。
以上のことから、見積もり時に、分解が必要なのかを必ず確認しておきたいものです。
学習机や書斎の机に引き出しがある場合、中の荷物を別梱包とするか確認しておきます。最近の引っ越し事情によると、必ずしも机の中を空にする必要はなくなってきているようです。
しかし、大切な書面を引き出し内で保管していたり、壊れ物を収納している場合は、中身をダンボールへ移した方が安心だといえます。
ちなみに、机の材質によっては、引き出しを外すよう引っ越し業者から指示されることもあるようです。ただし、引っ越し当日になって、引き出しを外して机だけにした方が良いとなると、慌てて荷造りすることになりかねません。見積もりの際に確認しておきたいものです。
引っ越しで机を分解するかどうかは、つまるところ机の重量や搬入搬出経路によって異なってきます。つまり、引越しをするからといって、必ずしも机を分解しなければならないルールはないのです。
ただし、新居へいざ搬入しようとしたときに、机を分解しないと搬入出来ないことがあります。場合によっては、分解するどころか、クレーン車を使って窓から搬入しなければならないこともあるものです。
そのため、新居の搬入搬出経路が事前に分かっているのであれば、エレベーターや階段、玄関、部屋の入り口の幅や高さは確認しておくことをお勧めします。
尚、学習机を引っ越しで新居へ持っていく必要がある場合、学習机の仕様によっては細かく分解できないことがあるため注意が必要です。
これは、書斎の机に関しても同じことがいえます。クレーン車の用意が必要と判断されたときは、その分別途料金が発生しますので、机の引越しは意外と高くつくことがあると覚えておきましょう。
前項のとおり、勉強机の引っ越しや、その他の机の引越しに関しては、可能な範囲で自ら分解をした方が良いこともあります。しかし、ベッドは自分で解体する必要はありません。
せいぜい、ベッドに付いている引き出しの中身を空にしておいたり、本体とマットレスだけの状態にしておく程度で問題ないといえます。
自分で分解してしまうと、組み立てに案外時間がかかったり、部品を紛失する恐れがありますし、そもそも解体の必要がないのであれば、手を煩わせることはないからです。
また、分解や組み立て作業に慣れていない場合は、床に傷を付けてしまうこともあります。
分解、組み立ての費用は、引っ越し業者によって無料となるケースもありますし、有料となるケースもあります。見積もりの際に、確認しておきたいものです。もしも、無料ですべて引っ越し業者へお任せできるのであれば、お任せすることをお勧めします。
尚、ベッドは分解した方が搬入や搬出が楽になることから、有料対応となるケースや分解が困難ではないケースを除いて、分解して運搬、搬入搬出されることがほとんどです。
引き出しの中身は、別梱包にした方が良いのかという質問をよく見掛けます。引き出しの中身を片付けることは、手間でもありますし、意外と面倒臭かったり時間が掛るものです。
ネットで検索してみると、質問サイト等に書き込みが多数あることからも、実に多くの人が悩んでいることが分かります。
結論からいいますと、大切なものや汚したくないものを引き出しにしまっている場合、家具本体が重たい場合、引き出しを外した方が搬入や搬出がスムーズになる場合を除き、わざわざ引き出しの中身を別梱包にする必要はありません。
引き出しは外して、中身をダンボールへ移すようにという情報を見掛けることがありますが、必ずしも空っぽにする必要はないのです。
確かに、一昔前までは引き出しは空っぽにするスタイルで引越しをするのが主流でした。
しかし、現在はケースバイケースというのが現状です。また、最終的な判断は、依頼する引越し業によって異なるため、その都度確認をするしかありません。
ましてや、引越しで机を解体したり、タンスを解体するなど、大型家具を解体する必要があるかというと、家具のサイズや重量、分解や組み立てに別途料金が発生するのかによって対応が異なるのです。
たとえば机を分解する必要があり、分解や組み立てを依頼すると別途料金が発生するのであれば、自ら分解して運搬を依頼するか、思い切って処分するかといった選択をすることになります。
以上のことから、引越し業者の営業マンが見積もりに来た際、ただ単に引越し料金を確認するだけではなく、荷造りについても詳細まで相談や確認をしておきたいものです。
引大型家具の分解や組み立てを行う際に、注意しておきたい注意点について5つ取り上げていきます。
新居へ荷物を搬入する際、大型の荷物から運び込みます。その後、ダンボールなどの細かな荷物を搬入するのです。
大型の家具は、一度設置してしまうと、簡単に動かすことができないため、設置場所、設置スペースの掃除は予め済ませておくことをお勧めします。
床の材質によっては、重たい家具を設置することで、凹みや傷が出来てしまうケースがあります。そのため、もしも凹みや傷が付く恐れがある場合は、ホームセンターなどでマットや保護キャップなどを購入しておきたいものです。
旧居では問題なく設置できたものの、新居ではスペース上の問題で設置ができないことがあります。そのため、大型家具の実寸は、必ず計測しておきたいものです。その上で、新居での配置を決定し、当日引っ越し作業員へ早めに伝えることをお勧めします。
丁寧に梱包をして運搬や搬入搬出を行ったとしても、大切な家具に傷が付いてしまうことはあります。後々、引越し業者と揉める原因となることから、心配であれば写真を撮っておくことをお勧めします。
特に、元々傷が付いている箇所や、大切にしている家具については、大目に写真を撮っておくと、トラブルが発生した際に役立つはずです。
大型家具の分解や組み立てを、すべて引越し業者へ依頼するのであれば、心配する必要はありません。ただし、自分で分解も組み立ても行う場合は、ちょっとした工夫が必要となります。
まず、関連する部品は、必ずひとまとめにしてチャック付きのビニール袋などに入れ保管します。そして、必須となる工具と一緒にダンボールへ入れて一番最後に積んでもらうか、新居へ自ら持参するのです。
そうすることで、部品の紛失を防ぐことができますし、スムーズに新居での組み立て作業に取り掛かることが可能となります。