引越し料金・費用の相場がわかる 得して安心できる業者の選び方

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【引越し時の冷蔵庫の運送料金と運び方】横にして大丈夫?中身は?水抜きや電源の切り方は?

引越し時の荷造りで、最も時間が掛る場所はキッチン周りだといわれています。中でも冷蔵庫は食材の片付けや掃除などがあるため、大変手間が掛るものです。

また、人によっては、冷蔵庫だけ単体で輸送するケースがありますが、どのくらいの費用で輸送できるものなのでしょうか。

今回は、冷蔵庫の引っ越し費用や、冷蔵庫の単体配送が可能な業者の紹介、冷蔵庫の運搬方法、片付け方法などについて詳しくご紹介していきます。

冷蔵庫の引越し料金ってどのくらい?

引越しの際に、冷蔵庫だけ運搬して貰った場合、冷蔵庫の運送料金はどの程度の費用となるのでしょうか。以下にまとめてみましたので、まずはこちらをご覧ください。

単身用冷蔵庫 3辺サイズ250cmまで(同一都道府県内)

宅急便:約8,000円~15,000円程度
引越し業者:5,000円から15,000円程度

家族用冷蔵庫 3辺サイズ350cmまで(同一都道府県内)

宅急便:約17,000円~25,000円程度
引越し業者:15,000円から25,000円程度

ヤマトホームコンビニエンスの『らくらく家財宅急便』のように、家電の輸送専門サービスを提供している業者へ依頼するのも1つの方法です。上記と同じ条件で冷蔵庫の引越しを依頼した場合、冷蔵庫の引越し料金は以下の通りとなります。

ヤマトホームコンビニエンス『らくらく家財宅急便』

単身用冷蔵庫3辺サイズ250cmまで:6,850円(税抜)
家族用冷蔵庫3辺サイズ350cmまで:15,050円(税抜)
※共に同一都道府県内の料金

引越し業者へ依頼した方が、やや安くなる可能性はありますが、長距離輸送を希望する場合は、全国にネットワークがある宅急便の方が安く済むこともあるようです。そのため、必ず見積もりを取ってから、輸送を依頼しましょう。

冷蔵庫だけ引越しできる引越し業者とは

引越し業者によっては、家電製品1点のみの輸送に対応していないことがあります。つまり、冷蔵庫のみを運搬したい場合は、対応している業者を探すことから始めなければならないのです。とはいえ、ネットを活用すれば、意外と簡単に見つけることができます。

そこで、この項では5つの引越し業者をピックアップし、サービス概要を以下の表にまとめてみました。参考にしてください。

サービス名称 目安料金 詳細
SGムービング 単品プラン 要見積もり 一人で運搬できない家具や家電の梱包、搬出、輸送、搬入に対応しています。
家具、家電1個から依頼可能です。
ヤマトホームコンビニエンス らくらく家財宅急便 単身用冷蔵庫
6,850円(税抜)
※同一都道府県
大型家具や家電の梱包、輸送、搬出入、設置に対応しています。
家財1つから依頼可能です。
設置は別途有料となるケースがあるようです。
アーク引越センター 大物限定プラン 要見積もり 大型の家具や家電のみを運搬する専用プランです。
梱包はもちろんのこと、設置まで料金に含まれています。
ダック引越センター 家具だけプラン 要見積もり 新居が同じ敷地内、同じ建物内など至近距離の引越しであったり、大型家具や家電のみ輸送を依頼したいときに便利なプランです。
3区分(午前、午後、フリータイム)からの時間指定が可能となっています。
ファミリー引越センター 単品輸送便 要見積もり 公式ホームページ上では、詳しく案内されていません。ただし、冷蔵庫1つからの輸送に対応しています。

※公式ホームページ上では、目安料金について触れられていないケースがほとんどでした。
料金に関する詳しい案内が掲載されていたのは、ヤマトホームコンビニエンスのみです。

【重要】やっておきたい!冷蔵庫の引越し準備

大型家電製品の中でも、冷蔵庫の引っ越しの仕方は少々手間がかかります。TVや洗濯機であればそれほど難しくは無いのですが、冷蔵庫の場合は中身の処分、水抜き、掃除など、やることが目白押しなのです。

また、段取りを間違えてしまうと、冷蔵庫の故障に繋がります。段取りさえ覚えてしまえば、特別難しいことはありません。順を追って解説してくことにしましょう。

その1:冷蔵庫の中を空にする

まずは、冷蔵庫の中を空にする作業から取りかかります。『引越し日の1週間前』になったら、新しい食材を購入することは止めましょう。ただし、元々食料を買いだめしない方であれば、そこまで神経質になる必要はありません。

逆に、普段買いだめをする傾向にある方は、新しい食材は購入せず、冷蔵庫の中にある食料を食べ尽くしてください。尚、冷凍食品はつい忘れがちとなります。引越し当日まで食べきれなかった際は、破棄することになるため、早めに完食しましょう。

ちなみに、食料を食べきるタイミングですが、遅くとも引越し日の2日前か前日までがベストです。

引越し当日までに、どうしても食べきることができなかった食べ物については、クール宅急便や、クーラーボックスを活用して運搬する裏ワザがあります。ただし、夏場は食中毒の恐れがあるため、生ものや食料品は新居へ持っていかない方が無難です。

また、調味料に関しては、使い切ることができるものは使ってしまいましょう。そして、醤油のような液体の調味料は、しっかりと蓋を閉めてビニールなどで密閉し、ダンボールやクーラーボックスの中に立てて詰め込みます。

新聞紙などを緩衝材がわりに使うと、調味料が入っている瓶状の容器が破損しづらくなるため、隙間なく詰めておきたいものです。

その2:冷蔵庫の電源を切っておく

冷蔵庫は、最低でも2日前から電源を切っておくことをお勧めします。万が一、切り忘れていた場合であっても、運搬する10時間以上前から電源をOFFにしておけばひとまず安心です。

忘れてしまいそうな場合は、早い段階で冷蔵庫を空にして電源を切ってしまっても問題ありません。

ところで、引越しで冷蔵庫を運搬する際に、どうして最低でも10時間以上前から電源を切っておかなければならないのでしょうか。実は、『水抜き』をしなければならないことが関係しています。次の項で詳しくみていくことにしましょう。

その3:冷蔵庫の水抜き

冷蔵庫の電源をOFFにした段階で、製氷機の中に入っている水や氷を捨てたり、冷凍庫内の霜を取ったりしますが、最後に忘れてはならないのが『水抜き』です。冷蔵庫には、中を冷やすために備え付けられている配管が存在します。

電源がONになっている状態だと、この配管に霜が付いているのですが、電源を切ると徐々に霜が解けて冷蔵庫の下側にある受け皿に水が溜まるようになっているのです。

つまり、水抜きとは、この受け皿に溜まった水を捨てることを指しています。電源をOFFにしないと、霜は溶けないため水抜きができません。その状態で冷蔵庫を輸送してしまうと、トラックの中や作業員が水浸しになる他、冷蔵庫が故障する原因となります。

そのため、引越しの際は、冷蔵庫の中身を片付けるだけではなく、しっかりと水抜きを行わなければならないのです。

冷蔵庫の正しい運び方とは

引越し業者へ作業を依頼すると、冷蔵庫の梱包から搬出・搬入まですべてお任せできますので、自分で運ぶ必要はありません。

しかし、もしも自分で運搬する場合は、正しい冷蔵庫の運び方について把握しておいた方が良いといえます。

以下にまとめてみましたので、参考にしてください。尚、運び方を解説することに重きを置きますので、本来は冷蔵庫を梱包して運びますが梱包方法については割愛します。

①電源ケーブルは綺麗に束ね、養生テープなどで本体に止めておきます。このとき、粘着力が強いテープを使うと、剥がす時に手間が掛るため注意しましょう。

②冷蔵庫を空けて、運搬時に外れそうなトレイなどをすべて外しておきます。外すのが面倒臭い場合は、養生テープなどでしっかりと固定してください。

③冷蔵の一番下に取りつけられている『受け皿』を外し、紛失しないように保管するか、冷蔵庫の中に入れて養生テープなどで固定します。

『受け皿』は衝撃に弱いため、外すことを忘れると運搬中に自然と外れて紛失したり、破損することがあるため注意してください。

④室内を移動する際は、二つ折りにした古い毛布を床の上に敷き、その上に冷蔵庫を載せます。あとは毛布を引っ張りながら、玄関のところまで冷蔵庫を移動させます。

⑤単身用の冷蔵庫は、背面部分を自分の背中にくっつけて背負いながら運ぶか、抱えるようにして持ち上げて運ぶしかありません。エレベータがある場合は、台車を用意しておくと便利です。ダスキンなどで1泊2日あたり1,500円程度からレンタルできます。

⑥2名から3名家族用の冷蔵庫の背面と底部分には、必ずといって良いほど持ち手が付いています。その持ち手を持ちながら、運搬しましょう。ちなみに、手に持って運んでいる際は、横にしても問題はありません。

この状態でトラックまで移動します。ちなみに、エレベーターがある場合は、台車に乗せて運ぶようにしましょう。

⑦トラックに積み込む方法ですが、冷蔵庫の底部分を持っている人は、冷蔵庫を斜め上めがけて押し上げるようにしながら、トラックの荷台へ冷蔵庫を乗せるようにします。

一方、トラックの荷台の上に乗っている人は、冷蔵庫の背面にある持ち手を掴み、冷蔵庫を荷台に引き上げるようなイメージで持ち上げます。そして、冷蔵庫の底の部分を、約半分くらいまで荷台の上に乗せてしまいましょう。

トラックの荷台の下に居る人は、荷台の奥へ冷蔵庫を押しやるようにし、荷台の上に居る人は手前に引くようにするだけで、冷蔵庫を完全に荷台の上へ積むことができます。

以上が、冷蔵庫の正しい運び方(搬出方法)でした。搬入方法も、内容としては大きく変わりはありません。トラックの荷台から冷蔵庫を降ろす際、冷蔵庫に衝撃を与えないように気をつけさえすれば大丈夫です。

※引越しでの冷蔵庫運び方ですが、階段を使って運搬しなければならないときは、作業員にお任せしましょう。素人でも運べないことはありませんが、高い確率で冷蔵庫に凹みや傷ができます。故障の原因になることもあるため、お勧めできません。

冷蔵庫を運ぶときに注意したい3つのこと

冷蔵庫の運び方が分かったところで、次に注意点について見ていくことにしましょう。今回は、特に気をつけたい3つの注意点をご紹介していきます。以下にまとめましたので参考にしてください。

その1:冷蔵庫はできるだけ斜めにしながら運ぶ

引越しで冷蔵庫を運ぶ際は、斜めにしながら運びます。冷蔵庫の扉側を倒すのではなく、背面側を倒しながら斜めにするのです。底面にある持ち手は、ちょうど受け皿が設置されている近辺にあるため、受け皿を外さないと上手く持つことができません。

受け皿を必ず外した上で、冷蔵庫の背面側を倒し、斜めにしてから底面の持ち手を持つようにしましょう。冷蔵庫を横にしても問題はありませんが、冷蔵庫の年式によっては横にしない方が良いこともあります。

その2:冷蔵庫は意外と簡単に傷つくことを知っておく

冷蔵庫は頑丈そうに見えますが、素材によっては簡単に傷がつきます。そのため、引っ越し中の冷蔵庫の運び方がいい加減だと、ボコボコに凹むことがあるのです。無理をして自分で梱包をする必要はありません。自信がないときは、プロにお任せしましょう。

その3:雑巾やタオルを複数枚用意しておく

しっかりと水抜きをしたつもりでも、なぜか水が垂れてくることがあります。そのため、必ず雑巾やタオルを複数枚用意しておきましょう。運搬中に水漏れした際、すぐに掃除ができるため便利です。

新居へ運び込んだあとに気をつけたい3つのこと

冷蔵庫の引越しで注意したいことは、前項でご紹介した内容だけではありません。新居へ運び込んだあとも、いくつか注意点があります。今回は、特に大切な3つのことをご紹介しましょう。

その1:電源を入れるタイミングに気をつける

引越し業者が冷蔵庫を運搬したのであれば、すぐに電源を入れても問題ありません。心配であれば、設置してから1時間後くらいに電源を入れましょう。尚、冷媒がノンフロンタイプの場合は、すぐに電源を入れても差し支えありません。

その2:掃除と消臭対策を行っておく

冷蔵庫の内部の温度が下がると、冷蔵庫特有の嫌な臭いが漂い始めます。そのため、旧居で掃除を済ませていたとしても、今一度中を綺麗に掃除しましょう。併せてクエン酸で雑菌対策を行っておくと、更に臭いづらくなります。

その3:冷蔵庫の中が冷えてから食料品を戻す

冷蔵庫の中が冷える前に食料を入れてしまうと、腐敗する原因となります。そのため、完全に中が冷えてから、食料品や調味料などを戻すようにしてください。

冷蔵庫の掃除方法について

冷蔵庫の掃除方法ですが、特別難しいものではありません。冷蔵庫の中にある仕切り、製氷機、棚など、外せるものはすべて取外し、食器用洗剤や重層を使って洗うだけです。尚、掃除はできるだけ旧居で済ませておきましょう。

ゴキブリの卵が付着していることがあるため、旧居で綺麗にしておいた方が安心です。また、取外しができない内部に関しては、エタノールを吹きかけて汚れを拭き取るようにしましょう。ゴムパッキンの内側なども、すべて綺麗にすることをお勧めします。

それから、冷蔵庫の表面、側面、裏側の汚れや、溜まった埃も綺麗に取り除きましょう。最後にクエン酸の粉末を溶かした水を拭きかけて、一通り拭きとったら中を乾かすためにしばらく扉を開けっ放しにします。

ちなみに、最近は製氷機の中を洗うための専用洗剤が販売されているようです。引越しを機に活用してみても良いかもしれません。

冷蔵庫は横に寝かせて運搬していい?

引越しでの冷蔵庫の運び方ですが、横に寝かせて運搬しても大丈夫なのでしょうか。結論からいいますと、横に寝かせて運搬することは好ましくありません。

なぜなら、運搬中に冷却配管や圧縮機が変形して、冷蔵庫の機能性に影響を及ぼす可能性があるからです。また、運搬時の振動で溶接箇所が外れてしまうと、ガス漏れやオイル漏れの原因となります。

他にも、コンプレッサー内にある冷却液がおかしなところへ流れ込んでしまったり、空気が入ってしまう可能性も否定できません。冷蔵庫を横に倒したくらいでは壊れたりはしませんが、横に倒した状態で振動を加えることは絶対に止めましょう。

万が一、寝かせた状態で冷蔵庫を運搬しなければならないときは、極力振動を与えないようにします。そして、新居に冷蔵庫を設置したあとは、最低でも10時間から1日は電源を入れずに、立てた状態で放置してください。


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