引越し料金・費用の相場がわかる 得して安心できる業者の選び方

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単身パックとレンタカー(軽トラ・2tトラック)を借りて引越し、格安なのはどっち?

時間に余裕があり、できるだけ引越し費用を抑えたい単身の方は少なくありません。引っ越し費用を抑える方法はいくつかありますが、最も安い単身引越しパックを利用するか、レンタカーを利用して自力で引越しをするか悩むケースが目立ちます。

そこで今回は、単身パックとレンタカーを利用した引越しについてピックアップし、どちらがお得なのか詳しく解説していくことにしましょう。また、引越しでレンタカーを借りた場合の費用や概要についてもご紹介していきます。

単身パックとレンタカー利用の自力引越し、安いのはどっち?

結論からいいますと、単身パックとレンタカー利用の自力引越しは、それぞれメリットやデメリットがあるため、安いと感じる感覚には個人差があります。

それでも、敢えてどちらが安いか挙げるとすれば、単身パックの方が安く済む可能性が高いと言えそうです。まず、引越し業者が提供している単身パックですが、主に人件費と輸送料金がかかります。

一方、レンタカー利用の自力引越しは、引越しで使うレンタカーの車種によって費用が異なってくるのです。ちなみに、軽トラックであれば、1万円前後でレンタル出来ます。

引越し業者へ引越しを依頼して、1万円を切ることはほぼありませんので、そういった点では自力引越しの方がお得となります。

では、なぜ冒頭で単身パックの方が安く済む可能性が高いと説明したのかというと、自力の引越しは思わぬ出費がかさむ傾向にあるからです。

そこで次の項では、レンタカーを使った引越しで、トラックを使った場合の費用について詳しく見ていくことにしましょう。

レンタカー利用時の引っ越し費用

レンタカー利用時の引っ越し費用ですが、まずは料金の構成からみていくことにしましょう。大きく分けると3つの項目に分かれます。『レンタカーレンタル代』、『運搬資材』、『手伝ってもらった人へのお礼』の3つです。それぞれ、更に詳しくみていくことにします。

レンタカーレンタル代

荷物量が少なければ、自家用車で運搬することも可能です。しかし、自家用車がない場合や、荷台に荷物が収まらない場合はレンタカーが必要です。費用の内訳としては、以下の通りとなります。

レンタカー車輌代

次項で詳しく解説しますが、平均で1万円前後掛ります。

ガソリン代

引越し先までの距離、レンタルした車輌のサイズや燃費によって異なります。あくまでも一般論とはなりますが、軽トラック、ワンボックスバン、2tトラックの平均的な燃費は以下の通りです。引越し先までの距離を加味した上で、判断してください。

・軽トラックの燃費:15~18km/L前後
・2tトラックの燃費:10km/L前後

・ワンボックスバンの燃費
ワンボックスの場合、車輌のサイズが複数あるため、いくつかご紹介します。

日産NV350キャラバン:8.7~13.2 km/L前後
ホンダ・バモス:16.8 km/L前後
トヨタ・ハイエースバン:9.1~14km/L前後

免責保証料金

必ずしも加入する必要はありませんが、万が一に備えて加入することをお勧めします。レンタカー会社によって費用は様々ですが、相場は1,000円前後です。

カーナビ代(必要に応じて)

長距離引越しの際や、見知らぬ土地へ引越しをする場合、カーナビがあった方が便利です。大体500円前後から利用することができます。レンタカー会社によっては無料です。

乗り捨て料金

引越し先までの距離が離れていたり、交通事情などが理由でレンタカーを借りた店舗まで返却しに行くことが困難な場合、『乗り捨てサービス』を利用すると便利です。

店舗展開しているレンタカー会社では、必ずといって良いほど『乗り捨てサービス』を提供しています。『乗り捨てサービス』を利用すると、レンタカーを借りた店舗と返却する店舗を別々にすることが可能です。

ちなみに、乗り捨て料金はレンタカー会社によって対応が異なります。たとえば『タイムズカーレンタル』の場合、店舗間の距離が50kmまでは無料。100kmまでは6,480円~7,020円といった具合に、店舗間の距離によって乗り捨て料金が変動します。

『ニッポンレンタカー』の場合は、同一都道府県内の指定するエリア内の乗り捨ては無料。指定する一部エリアをまたぐケースや、都府県をまたぐケースは有料です。

あくまでも一例ですが、出発店舗が『東京都池袋西口』、返却店舗が『神奈川県桜木町駅前』の場合、乗り捨て料金は5,000円となっています。(車種は不明)ただし、店舗によって『乗り捨てサービス』を提供していないことがあるようです。

運搬資材

自力で引越しをする場合は、資材を自分で用意する必要があります。内訳は以下の通りです。

ダンボール

資材を販売している業者は多数存在します。ネット上から購入するか、ホームセンターなどで購入することが可能です。たとえば、120サイズ(目安となる大きさ:縦30.5×横45.5×奥行45.5cm)のダンボールであれば、1枚100円前後から販売されています。

ダンボールは10枚から20枚程度でまとめ買いすることになるため、たとえば20枚購入した場合は2,000円程度が相場です。資材業者によって、引越し資材セットを販売していることがあるため、購入を検討しても良いかもしれません。

たとえば、資材専門業者『ロジマート』で販売している、単身向け引越しセットの内訳は以下の通りです。

・ダンボール100サイズ(縦27×横39×奥行34cm)5枚
・ダンボール130サイズ(縦37×横51×奥行39cm)10枚
・クラフトテープ1巻
・発泡シート(緩衝材)100枚
料金:3,450円(税抜)

ガムテープ・養生テープ

ガムテープは100円均一で購入することも可能ですし、ホームセンターでまとめ買いすることもできます。まとめ買いした方が若干安く済みますが、最低でも1巻から2巻あれば十分です。

ビニールテープ(スズランテープ)

たとえば、スチールラックを解体したり、いらなくなった雑誌をまとめる際にビニールテープがあると便利です。100均一で購入するか、ホームセンターで購入しましょう。

毛布

室内で大型家具・家電を移動する際や、割れ物を梱包する際に使用します。ホームセンターなどで古くなった毛布が1,000円前後から販売されているため、最低でも1枚用意しておくと便利です。

緩衝材

食器や割れ物を梱包する際に使用します。新聞紙、雑誌、タオル、古くなった衣類などで代用することも可能です。

台車

エレベーター付きの物件や、大型の家具・家電を玄関先からトラックまで運搬する際は、台車があった方が便利です。レンタカー会社でレンタルできるケースもあります。たとえば、ニッポンレンタカーの場合、台車1台1日レンタル1,000円(税別)です。

他にも、ダスキンのような清掃業者が台車レンタルを行っていることもあります。大きめの台車(W90×D60×H85cm)だと、1泊2日1,620円でレンタル可能です。

手伝ってもらった人へのお礼

大型の家電や家具は、一人で搬出、搬入することが困難です。そのため、自力引越しを行うほとんどの方が、知人や友人に手伝いを依頼しています。お礼の方法は様々ですが、『食事を御馳走する』、『一人あたり3,000円から5,000円を渡す』ケースが一般的です。

引越しに最適なレンタカーとは?

引越しでレンタカーを使う場合、車種に悩むことがあります。そこでこの項では、最適なレンタカーの車種について解説していくことにしましょう。

まず、代表的な車種は3つあります。『軽トラック』、『ワンボックスカー』、『2tトラック』です。ネット上で『引越しに適した車種』についてリサーチすると、必ずこの3つの車種が登場します。

しかし、引越しをレンタカーで行う場合、『軽トラック』はお勧めしません。なぜなら、あまり多くの荷物を積み込むことができないからです。また、軽トラックの荷台のサイズは大きくないため、大型の家具や家電を運搬することは難しいことがあります。

たとえば、ベッドマットや冷蔵庫、本棚などの大型家具・家電が該当します。車輌が小さい分、細い道でもスムーズに通過できるというメリットはありますが、引越し荷物の量が少ないケースを除き、『軽トラック』は利用しない方が無難です。

一方、『ワンボックスカー』、『2tトラック』はどうかというと、荷台が広く多くの荷物を積むことが可能となっています。引越しでレンタカーを借りる際、『ワンボックスカー』、『2tトラック』のどちらかを選択しておけば問題ないということです。

どちらにするか迷った際は、積み込む荷物の量や荷物のサイズ、旧居・新居の立地や物件前の道幅、予算で適切な車種を選びましょう。尚、『ワンボックスカー』と『2tトラック』の特徴、メリット・デメリットをピックアップしてみました。参考にしてください。

『軽トラック』に関しては、先述したとおり単身引越しで活用するメリットはあまりありません。今後、車種に関連する解説を行う際は、『ワンボックスカー』と『2tトラック』の2パターンを主に取り挙げることにします。

ワンボックスカー

特徴

一人暮らしの引越しに適している車種です。後部座席が設けられているタイプと、後部座席が設けられていないタイプがあります。高さのある家財道具を積み込む場合は、『後部座席が設けられていないタイプ』を利用しましょう。

メリット

ワンボックスカーは、2tトラックよりも運転しやすいといわれています。また、荷物の積み方を工夫することで、バックミラーから後ろの様子を目視できるため、初めてワンボックスカーを運転する方でも安心です。

デメリット

少々大きめの家具や家電は、積み込むことが難しいケースがあります。また、ハイエースなどのサイズが大きなワンボックスカーは、道幅が狭いと通過できない可能性もあります。

2tトラック

特徴

自動車メーカーによって、荷台のサイズは若干前後しますが、幅170cm前後・高さ200cm前後あるため、単身引越しの家財道具をすべて積み込むことが可能です。

メリット

荷台が小さいと、旧居と新居をピストン輸送することがありますが、2tトラックの場合は一度の輸送で完了します。また、荷台が広いため荷物を積み込む際に作業しやすいという特徴もあります。

デメリット

車輌の幅が広いため、道幅が狭い場合は物件の目の前に横付けできないことがあります。また、一般的な乗用車とはハンドルを切るタイミングが異なる他、運転中は後ろを目視できないため、運転に自信がない方には不向きです。

尚、平成19年6月2日より、道路交通法が改正され、『平成19年6月2日以降』に普通免許を取得した方は、サイズが大きな2tトラックは運転できない可能性があります。

表向きは2tトラックと謳っていても、トラックによっては車輌総積載量が5,000kgを超えていることがあるからです。『平成19年6月2日以降』に普通免許を取得した方に限り、車輌総積載量が5,000kgを超える2t車を運転するためには、中型免許を取得する必要があります。

ちなみに、『平成19年6月1日以前』に普通免許を取得した方は、重量が8t未満、積載量が5t未満となっていることから、中型免許を新たに取得しなくても、2tトラックを運転することができます。

補足となりますが、平成29年3月法改定が決まっており、普通免許の方が2tトラックを運転するためには、『準中型免許』の取得が必須です。

レンタカー会社の基本料金一覧

レンタカー会社によって、レンタルした際の基本料金は異なります。今回は、大手レンタカー会社である6社の基本料金や、サービス内容について取り上げていくことにしましょう。

今回取り上げる6社は、ジャパンレンタカー、ニコニコレンタカー、トヨタレンタカー、オリックスレンタカー、日産レンタカー、ニッポンレンタカーです。

ジャパンレンタカー

ワンボックスバン・2tトラック基本料金

車種 6時間料金 12時間料金 24時間料金 超過1時間につき
ワンボックスバン
6000円
6800円
8500円
800円
2tトラック
8,800円
9,800円
11,800円
1,100円

※2016年9月現在の料金です。

免責保証料金

加入すると、事故の際にかかる負担金(対物免責金5万円)が無料となります。ただし、事故補償が適用される事故の場合に限るため注意が必要です。加入は任意となります。
※渋谷店は内容が異なるため、別途問い合わせ

・加入手数料:1日/900円

乗り捨て料金

ジャパンレンタカーで定めている料金を支払うことになります。ただし、営業所によっては乗り捨てができないケースもあるようです。公式ホームページ上では詳しい案内がない為、事前に問い合わせて確認してください。

台車レンタル代

公式ホームページ上では、詳しく案内されていませんでした。必要な場合は、事前に問い合わせをして確認してください。

カーナビ代

車種によっては標準装備されていることがあるようです。その他、該当すると思われる情報は、公式ホームページ上で詳しく案内されていませんでした。詳細を確認したい場合は、事前に問い合わせをしてください。

ニコニコレンタカー

ワンボックスバン・2tトラック基本料金

車種 6時間料金 12時間料金 24時間料金 超過1時間につき
ワンボックスバン
7,100円
8,500円
10,800円
3,100円
2tトラック
7,100円
8,500円
10,800円
3,100円

※2tトラックは、取扱店舗が限定されています。2016年9月現在の料金です。

免責保証料金

万が一事故にあった場合、対物免責額と車輌免責額の支払いが免除となります。ただし、自損事故の場合は車輌免責額への補償は適用されないようです。

・加入手数料:1日24時間まで1,000円(税抜)

乗り捨て料金

原則として乗り捨ては行っていません。

台車レンタル代

店舗独自で台車のオプションを提供しています。料金を含めた詳細は、事前に問い合わせをして確認してください。

カーナビ代

1日500円(税別)でレンタル可能です。

トヨタレンタカー

ワンボックスバン・2tトラック基本料金

車種 6時間料金 12時間料金 24時間料金 超過1時間につき
ワンボックスバン
9,720円
12,420円
14,580円
2,160円
2tトラック
10,800円
14,040円
17,280円
2,160円

※2016年9月現在の料金です。

免責保証料金

加入すると、保険適用となる事故が発生した際、対物補償5万円、車輌補償5万円、大型貨物車の場合は10万円の支払いが免除となります。

・加入手数料:1日24時間まで1,000円(税抜)/ 大型貨物車は2,000円(税抜)

乗り捨て料金

トヨタレンタカーでは、『ワンウェイシステム』というサービスを提供しています。予約する際に、レンタカーを借りる店舗と返却する店舗を選ぶことができるサービスです。同一都道府県内の店舗は無料で提供されています。

別の都道府県の店舗となる場合は有料です。たとえば、東京からの引越しでレンタカーを借りて、神奈川県で乗り捨てする場合、ワンボックスバン・2tトラックは4320円(税込)となっています。

台車レンタル代

店舗によって料金が異なるため、事前に問い合わせをして確認してください。

カーナビ代

ワンボックスバンの場合、標準搭載されています。一方、2tトラックレンタル時にカーナビを利用する場合、無料でレンタルすることが可能です。ただし、台数制限があるため早めの予約が必要となります。

オリックスレンタカー

ワンボックスバン・2tトラック基本料金

車種 6時間料金 12時間料金 24時間料金 超過1時間につき
ワンボックスバン
7,020円
9,720円
11,340円
1,620円
2tトラック
12,420円
15,660円
19,440円
2,700円

※2016年9月現在の料金です。

免責保証料金

加入すると、保険適用となる事故が発生した際、対物補償5万円、車輌補償アルミバン10万円、2tトラックは7万円の支払いが免除となります。

・加入手数料:ワンボックス1日24時間まで1,000円(税抜)
2tトラック1日24時間まで2,000円(税抜)

乗り捨て料金

一部、乗り捨てができない都道府県があるため、事前に問い合わせをして確認してください。

例)出発店舗:東京都蒲田駅東口店⇒返却店舗:千葉県松戸店 4,320円
※公式ホームページ上で計算ツールが公開されています。

台車レンタル代

1台レンタル:1080円(税込)
店舗によって取り扱っていないケースがあります。

カーナビ代

全車標準装備となっており、料金は無料です。

日産レンタカー

ワンボックスバン・2tトラック基本料金

車種 6時間料金 12時間料金 24時間料金 超過1時間につき
ワンボックスバン
9,936円
12,636円
14,796円
2,376円
2tトラック
12,096円
15,336円
18,576円
2,700円

※2016年9月現在の料金です。

免責保証料金

加入すると、保険適用となる事故が発生した際、対物補償5万円、車輌補償5万円(1ナンバーのトラックは10万円)が免除となります。

・加入手数料: 1日あたり1,296円(税込)

乗り捨て料金

一部エリアで料金が異なる他、複数の注意事項があるため、事前に問い合わせをして確認してください。公式ホームページ上で案内されていた料金は以下の通りです。

車種 30kmまで 50kmまで ~100kmまで 以降50kmまで
全車種
無料
3,240円(税込)
6,480円(税込)
3,240円(税込)

台車レンタル代

1台:756円(税込)
台数に限りがあるため、早めに予約することをお勧めします。また、複数台のレンタルについては事前に問い合わせが必要です。

カーナビ代

1個:無料
台数に限りがあるため、早めに予約することをお勧めします。

ニッポンレンタカー

ワンボックスバン・2tトラック基本料金

車種 6時間料金 12時間料金 24時間料金 超過1時間につき
ワンボックスバン
10,908円
14,148円
16,308円
2,268円
2tトラック
13,068円
16,308円
20,088円
2,268円

※2016年9月現在の料金です。

免責保証料金

営業所によって、対応が異なるケースがあるようです。加入すると、保険適用となる事故が発生した際、対物補償5万円、車輌補償5万円の免責額となります。

・加入手数料:ワンボックスバン1日あたり1,404円(税込)
2tトラック1日あたり2,160円(税込)

乗り捨て料金

店舗によっては利用できないことがあります。事前に問い合わせをして確認してください。同一都道府県内の指定するエリアは無料。同一都道府県の指定する一部エリアをまたぐ場合、都府県をまたぐ場合は有料です。

例)出発店舗:東京都上野店⇒返却店舗:山梨県甲府駅前店
トラックの乗り捨て料金 12,000円
※公式ホームページ上で計算ツールが公開されています。

台車レンタル代

台車レンタルの用意はありますが、料金やサービスの詳細はホームページ上で公開されていません。レンタカーを引越しで利用する際に台車を使いたい場合は、事前に問い合わせをして確認してください。

カーナビ代

基本的には無料で標準装備されています。ただし、一部の車両に搭載されていないケースがあるため、事前に問い合わせるようにしましょう。

レンタカーを使った自力引越しのメリット・デメリット

この項では、レンタカーを使った自力引越しのメリット、デメリットについて解説していくことにします。それぞれ要点をピックアップしましたので、参考にしてください。

メリット

引越し日時を自由に決めることができる

自力で引越しをする場合、引越しの日時を自由に決めることができます。一方、引越し業者へ依頼すると、業者の都合に合わせなければなりません。また、多くの引越し業者では、週末・午前中は予約が殺到するため、料金が高くなる傾向にあります。

以上のことから、引越し日時を自由に決めることができるというメリットは、自力引越しならではのメリットの1つだといえるのです。

荷物量が少ない近距離引越しなら安く済むことがある

近距離で荷物量が少ない引越しの場合、レンタカーを使った自力引越しの方が安く済むことがあります。

要望に合わせて好きな車種を選ぶことができる

自力引越しで使うレンタカーの大きさや車種は、荷物の量などで判断することになります。そのため、荷台に無駄な空きスペースができないように、調整することができるのです。

一方、引越し業者へ依頼した場合、引越し業者が所有している車輌の車種に依存することになります。もしも、引越し業者が2tトラック以下の車種を所有していなかった場合、荷物量が少なかったとしても、2tトラックで運搬することになるのです。

軽トラック1台の料金よりも、2tトラック1台の料金は高く設定されていますので割高になります。レンタカーを使った自力引越しでは、このようなミスマッチは発生しないため、無駄な費用が発生しないのです。

デメリット

かなり体力を消耗する

自力引越しは、荷造り、荷物の搬出搬入、運搬、車輌の運転、家財道具の設置、荷解きのすべてを自分で行います。荷物量が少なければ、そこまで疲弊することはありませんが、1DKから1LDK程度の間取りになると、想像以上に体力を消耗することがほとんどです。

大学生や20代前半くらいの年齢で、体力に自信がある方は挑戦しても良いかもしれませんが、普段体を動かす機会がない方は、年齢に関係なく自力引越しはおすすめできません。

運転に自信がない人には向かない

多くの方は、ワンボックスバンや2tトラックの運転に慣れていません。車輌のサイズが大きな車を乗用車と同じ感覚で運転すると、巻き込み事故を起こしたり、接触事故を起こすことがあります。

そのため、運転に自信がない方は、レンタカーを利用した自力の引越しに向いていません。

荷物や建物が破損しても自己負担となる

引越し業者へ依頼すると、荷物の破損や建物の損壊に対する補償がついているため、自己負担しなくても良いことがあります。しかし、自力で引越しをする場合、荷物の破損や建物の壁や床に傷をつけた際は、自ら弁償しなければなりません。

資材は自分で調達し、最後に処分をしなければならない

自力で引越しをする場合、ダンボールなどの資材を自分で調達しなければなりません。最近は、スーパーや書店などで簡単に入手することができなくなったため、探し回るだけで手間や時間がかかります。

また、荷解き完了後、今後は資材を処分するための手間や時間がかかるものです。一方、引越し業者へ作業を依頼した場合は、有料・無料のいずれかで資材を提供してもらったり、処分を依頼することができます。

運搬時の荷物破損事故が起こりやすい

家財道具を積み込む際は、ダンボールから積込みます。大型の家具や家電は最後に積み込むのです。その際、隙間なく荷物を組み合わせながら、パズルのように積み込まなければなりません。

なぜなら、荷物間にスペースが出来てしまうと、運搬中に荷物が動いてしまい、荷物の破損につながるからです。自力の引越しの場合、このような正しい荷物の積み方を把握していないケースが目立ちます。そのため、特に運搬時に荷物の破損事故が発生しやすいのです。

引越し業者へ依頼した方が安く済むケースが多い

レンタカーを使った自力引越しは、前項で解説したとおり、レンタカー代やガソリン代以外にも、様々な費用が必要となります。そのため、結果的に高くつくケースが多いのです。

引越しの手伝いを依頼しなければならない

レンタカーを使った自力引越しは、必ず知人や友人に手伝いを依頼する必要があります。荷物量が少数であれば、一人で作業ができないこともありませんが、最低でも数名は人出があった方がスムーズです。

また、積み込んだ荷物を見張る人が必要となります。それだけではなく、前日や当日になってから、突然手伝えなくなったというトラブルが発生することも珍しい話ではありません。

引越し業者へ依頼した場合は、余程のことがない限り人出が不足することはないものです。

レンタカーを使った自力引越し5つの注意点

レンタカーを使った自力の引越しは、通常の引越しと比較すると様々なことに気をつけなければなりません。今回は、代表的な5つの注意点をピックアップしました。それぞれの注意点について詳しく解説します。

注意点その1:積み荷は必ず固定する

家財道具を積み込んだあとは、必ず固定をして動かないようにしましょう。輸送中は、想像以上に荷物が動いてしまうものです。特に割れものが入ったダンボールは、衝撃で壊れてしまわないように、しっかり固定することをお勧めします。

また、2tトラックの場合は、専用のベルトで荷物を固定しましょう。使い方は、トラックレンタル時に教えてもらうことができます。

注意点その2:台車の手配を忘れずに行う

マンションやアパートへの引越しの際、エレベーターが付いているのであれば、台車があると作業が捗ります。そのため、レンタカーを手配する際に、必ず台車の予約をしておきましょう。

万が一、レンタカー会社で台車を扱っていない場合は、ダスキンなどの清掃業者からレンタルすることをお勧めします。

ただし、マンションやアパートの1階から1階への引越しや、階段しかない物件への引越しの場合は、台車を使用するタイミングがないため不要となります。

注意点その3:家電の持ち運びは丁寧に行う

洗濯機や冷蔵庫は、思いの外重たいものです。運び出している際に落としてしまうと、故障の原因となります。室内で運ぶ際は、古い毛布の上に置き、引きずるようにして移動させましょう。

そして、部屋の外へ運び出した後は、台車を使用しながらレンタカーまで持ち運ぶか、無理のないように休みながら持ち運ぶことをお勧めします。

注意点その4:車両事故に気をつける

レンタカーは、少々の傷でも事故として扱われます。運転中に事故を起こさないよう用心するだけではなく、荷物を引っかけて車体に傷をつけないよう細心の注意を払いましょう。

注意点その5:免許証の区分を確認しておく

2tトラックをレンタルして引越しをする場合、免許証の区分を確認しておく必要があります。平成29年3月に、準中型自動車免許が設けられるため、今後また話は変わってきますが、いずれにしろ普通免許で2tトラックを運転することができないケースがあるのです。

すでに先述していますが、『平成19年6月1日以前』に普通免許を取得した方は、2tトラックを運転しても問題ありません。しかし、『平成19年6月2日以降』に普通免許を取得した方は、2tトラックを運転することができないケースがあります。

車検証を見ると分かりますが、2tトラックと謳っていても、車輌総積載量が5,000kg以上となっている場合は、普通免許で運転することができません。そのため、レンタカーを借りる際は、最大積載量だけではなく車両総重量もチェックしましょう。

単身引越しパックの平均相場はどのくらい?

これまで、レンタカーを使った自力引越しについて解説してきました。この項では、単身引越パックの相場費用について解説していくことにします。

そもそも単身パックとは、専用のコンテナやボックスに荷物を積んで輸送する引越しプランのことです。コンテナやボックスのサイズは、各引越し業者で異なります。

また、単身引越しパックのサービスを提供している引越し業者は限られているものです。今回は、ヤマトコンビニエンス、日本通運2社の単身パック料金をご紹介します。詳細は、以下の表の通りです。

ヤマトホームコンビニエンス

プラン名 相場料金 目安荷物量
単身引越サービス 12,000円(税抜)~ 冷蔵庫(2ドア)、全自動洗濯機(4kg)、電子レンジ、ダンボール約10箱(35×43×31cm)、衣装ケース3箱(38×74×22cm)、布団袋1袋、スーツケース1個
単身引越サービスmini 11,000円(税抜)~ ダンボール約15箱(35×43×31cm)、衣装ケース3個(38×74×22cm)、布団袋1袋

日本通運

プラン名 相場料金 目安荷物量
単身パックS 15,000円(税抜)~ 冷蔵庫(2ドア・109l )、薄型TV(20インチ)、テレビ台(小)、電子レンジ、掃除機、カラーボックス(3段)、姿見、布団、日通ダンボールMサイズ4個(51.7×34.3×34.3cm)
単身パックL 16,000円(税抜)~ 冷蔵庫(2ドア・109l )、洗濯機(4kg)、薄型TV(20インチ)、テレビ台(小)、電子レンジ、掃除機、カラーボックス(3段)、衣装ケース(39×53×23cm)、姿見、布団、日通ダンボールMサイズ5個(51.7×34.3×34.3cm)
単身パックX 51,000円(税抜)~ 単身パックS・Lに収まらない自転車、大型家具対応。その他、公式ホームページ上で案内なし。詳細は要問合せ。

今回ご紹介した単身引越しパックの相場料金は、ほんの一例にすぎません。あくまでも最安値の価格ですので、実際にはプラス1万円から2万円程度高くなることがあります。

引越し先までの距離や、引越し時期、荷物量によっても料金は変動しますが、3万円台前後が相場料金となりそうです。

引っ越し費用を抑えたいなら自力引越しが最適?

先述したとおり、引っ越し費用を抑えたい場合、自力引越しの方が安いとは限らないことが分かりました。ただし、荷物量が少ない場合は、自力引越しの方が安くなることもあります。

引っ越し費用を抑えたいからといって、自力引越しが最適だと言い切ることはできないのです。そもそも、引越しでレンタカーを格安レンタルした場合と、単身プランを利用した引越しでは、どのくらい金額差があるのでしょうか。

あくまでも一例となりますが、以下にまとめてみました。

レンタカーを使った引越しの場合

・旧居から新居までの距離:30km
※旧居とレンタカー店舗、新居とレンタカー店舗間の合計距離は10kmと仮定

・レンタカー車輌代 トヨタ・ハイエースバン:6時間9,720円(税込)

・ガソリン代 1L / 120円換算 予想給油金額400円前後
※トヨタ・ハイエースバン燃費9.5km/L

・免責保証料金:1,080円(税込)/ 24時間まで

・運搬資材:『ロジマート』で単身引越しセット購入 3,726円(税込)

・台車:トヨタレンタカーの場合、店舗によって取り扱いなし。
ダスキンでレンタルしたと仮定 台車(サイズ大)1泊2日1,620円(税込)

・ナビは標準搭載:無料

・手伝ってもらった人へのお礼:2名にお手伝い依頼し、お礼金として1名3,000円

合計金額:22,546円

単身引越しパックを利用した引越しの場合

・旧居から新居までの距離:30km
・日本通運の単身パックLを利用:16,000円(最安値)

合計金額:16,000円

上記内容は一例ですので、実際のところ相場金額は若干前後します。また、レンタカーを利用した引越しの場合、資材の費用、レンタカー代、お礼代を節約することで、5,000円前後費用を抑えることができそうです。

5,000円安く抑えた場合、17,546円となりますので、単身引越しパックとあまり変わらない引越し料金となることが分かります。ようするに、引っ越し費用の安さという観点から見ると、自力で引越しを行うメリットはほとんどないということです。

まとめ

単身パックを利用した場合と、レンタカーを借りて引越しをした場合、どちらが格安になるのか詳しく解説してきました。結論としては、荷物量がごく少量の引越しに限り、レンタカーを利用した方が安く済むといえそうです。

また、大型の家財道具を含む単身引越しは、引越し業者の単身パックを利用した方が安く済む可能性が高いといえます。つまるところ、それぞれメリット、デメリットがあるため、どちらが安いか断言することは難しいものです。

単身パックを利用するか、レンタカーを利用するか迷った際は、引越し業者へ見積もりを依頼してみましょう。

金額を確認した上で、レンタカーを利用した引越しの方が断然格安になる場合は、レンタカーを使った自力引越しを選択した方が良いといえそうです。もしも、あまり金額差がない場合は、思い切って単身パックを利用しましょう。


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