引越し料金・費用の相場がわかる 得して安心できる業者の選び方

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失敗しない!部屋探し(アパート・マンション)のコツ。ベストな時期、探し方を徹底解説!

引っ越しの部屋探しは、いつ頃から始めるのがベストなのでしょうか。住み始めてから『失敗した!』とならないよう、賃貸物件探しのコツを抑えておきたいものです。

今回は、部屋探しを始めるタイミング、賃貸物件の探し方、不動産業者選びのコツ、内見時に気をつけたいことなど、引っ越しの物件の探し方などに焦点を当てながら、詳しく解説していきます。

部屋探しに適した時期ってあるの?

ひとことで、『部屋探しに適した時期はいつなのか?』といっても、考え方としては2パターンあります。1つは、『家賃交渉がしやすい時期』。もう1つは、『物件数が多く、希望に沿った部屋が見つかりやすい時期』です。

できれば、『家賃交渉がしやすくて、物件数が多い時期』に引っ越しができるよう物件探しをしたいものですが、現実的には難しいかもしれません。もう少々詳しく解説していくことにします。

まずは、以下の図をご覧ください。この2つの図は、『月別引っ越し平均費用』、『月別引っ越し件数平均数』を表しています。

この2つの図を見れば、『家賃交渉しやすい時期』、『物件数が多く、希望に沿った部屋が見つかりやすい時期』が一目瞭然です。

まず『家賃交渉しやすい時期』ですが、『月別引っ越し件数平均数』のグラフを参考にしてみましょう。最も引っ越し件数が多い月は3月です。続いて4月が多い月となっています。

引っ越し件数が多いということは、『値引きをしなくても入居者が殺到する時期』だということです。そのため、この時期に引っ越しをする場合、値引き交渉をしてもあまり安くはなりません。

一方、1月や12月の時期は引っ越し件数が少ないため、『値引き交渉に応じて貰いやすい時期』となります。つまり、引っ越しの物件探しのタイミングとして最適だということです。

ただし、1つ補足したいことがあります。『月別引っ越し平均費用』のグラフをご覧ください。『3月や4月以外の月』の引っ越し平均費用は、ほとんど変わりがないことが分かります。

つまり、『3月と4月以外であれば、どのタイミングで引っ越しをしても、基本的に相場費用はほぼ同じ。』だということです。とはいえ、これでは参考になりませんので、最近の傾向を3つご紹介しましょう。

傾向その1

まず1つ目は、3月や4月に引っ越しを予定している人が、1月の下旬頃から物件を探し始めることがあるということです。

たとえば、専門学校や短大、大学進学が決まった学生、早めに転勤が決まった社会人が該当します。地域によっても若干異なりますが、人口が集中していて人の出入りが多い地域へ引っ越しをする人は、早めに動くケースが多いようです。

そのため、できるだけ多くの物件の中から引っ越し先を決めたい人は、引越しが決まり次第、引越し先の地域にある不動産仲介業者へ連絡し、いち早く部屋探しを始めることをお勧めします。

傾向その2

2つ目は、4月下旬から6月は繁忙期後であるため、比較的家賃交渉しやすいということです。特に6月は梅雨の時期にあたることから、タイミングによっては格安で引越しができるケースもあります。

ただし、繁忙期あとは人気物件がほぼ埋まっていることがほとんどです。そのため、要望に近い物件が見つかりづらいかもしれません。

傾向その3

9月や10月は人事異動で転勤が増えるため、家賃交渉がしづらい傾向にあります。タイミングとしては、11月になるまで待ってから引っ越しをした方が、格安で引越しが出来そうです。

ただし、『傾向その2』と同様で、繁忙期後の時期となることから、魅力的な物件は少ないかもしれません。

部屋探しを始めるタイミングとは

前項では、『部屋探しに適した時期』について解説しました。続いて、引っ越しの物件探しはいつから始めたらよいか解説していきます。

結論からいいますと、部屋探しを始めるタイミングはケースバイケースであるため、いつが良いとは言えません。

人それぞれ、部屋探しを始めるタイミングは異なるからです。とはいえ、大きく分けると3つのタイミングがありますので、以下で詳しく解説していきます。

タイミングその1:翌月の家賃発生日を考慮したタイミング

賃貸契約の場合、必ず退去申告の期日を設けています。通常1ヶ月前までに申告をすることになっていますので、部屋探しのタイミングとしては、退去日から数えて1ヶ月前くらいから部屋を探し始めるのがベストです。

タイミングその2:物件数が豊富な時期

できるだけ多くの物件の中から次の住居を探したい人は、物件数が豊富な時期を狙うことをお勧めします。『繁忙期前から繁忙期前後』が、最も物件数が豊富な時期です。

3月中に退去する場合は、2月中に退去申告をしていますし、4月中に退去する場合は3月中に退去申告をしています。そのため、1月下旬頃から次の部屋を探し始めて、3月中までに契約を済ませるのがベストです。

ただし、繁忙期は家賃交渉が大変難しく、引越し業者も書き入れ時であるため、トータルでかかる引っ越し費用は高くなります。

タイミングその3:割引率が高い時期

『引っ越しのアパート探しは、安い時期が良い!』という方は、割引率が高い時期に引っ越しをすることをお勧めします。全国的に見ると、『1月上旬から中旬』、『6月と11月』あたりが狙い目です。

物件数はそれほど充実していませんが、人の出入りが少ない時期ですので、家賃交渉に応じてもらいやすい傾向にあります。また、平日の午後からの引っ越しであれば、引っ越し業者も大幅な割引をしていることがほとんどです。

繁忙期と比較すると、トータルの引っ越し費用が半額近くまで安くなることもあるため、できるだけ費用を抑えたい方は、この時期の引っ越しを狙いましょう。

必見!賃貸物件の探し方10個のコツ

引っ越しで物件探しをする時期が分かったところで、次に賃貸物件の探し方についてみていくことにしましょう。今回は、特に重視したい10個のコツをピックアップしました。ぜひ参考にしてください。

コツその1:懇意にしている営業マンに依頼するか可能であれば紹介してもらう

賃貸物件を探す上で、担当となる営業マンとの相性は非常に重要です。そのため、以前お世話になった営業マンに連絡を取ることができる場合、改めて部屋探しを依頼してみましょう。

営業マンとの付き合いが長くなってくると、こちら側の要望や好みを詳しく伝える手間が軽減されます。すると、より部屋探しがスムーズになるのです。もしも、懇意にしている営業マンがいない場合は、友人や知人から紹介して貰う方法もあります。

万が一、懇意にしている営業マンがおらず、紹介してもらうことが困難な場合は、フィーリングが合う営業マンを探すようにしましょう。その方が、満足できる部屋探しができるはずです。

コツその2:ネットを駆使して情報を集める

いきなり不動産屋へ飛び込むことはお勧めできません。まずはネットを駆使して、『場所』、『間取り』、『家賃』、『設備』などを確認しながら要望を明確化しましょう。

必ずしも要望通りの物件が見つかるわけではありませんが、要望を明確化しておいた方が、より探しやすくなります。

コツその3:情報収集をしてから電話かメールで問い合わせをする

要望を明確化したら、不動産屋へ電話かメールで問い合わせをしましょう。そして、該当すると思われる物件をいくつかピックアップして貰うのです。営業マンによっては、物件の資料をメールで送付してくれることもあります。

このように、不動産屋へ足を運ぶ前に問い合わせをしておくと、要望と極端にかけ離れた物件が紹介されることはなくなるものです。

コツその4:事前問い合わせをしてから不動産屋へ足を運ぶ

内見したい物件が決まったら、不動産屋へ足を運びましょう。できれば3社から4社ほどの、タイプが異なる不動産屋を利用したいものです。基本的に、不動産仲介業者は『賃貸物件の情報』を他社と共有しています。

自社で独自管理している物件がある場合は、他社で紹介できないこともありますが、それ以外の賃貸物件は、どの不動産仲介業者へ行っても紹介してもらうことが可能です。

ただし、利用できるキャンペーンの内容や割引率などは、不動産業者ごとで若干異なります。そのため、3社から4社程度タイプが異なる不動産屋を利用した方が良いのです。

タイプが異なる不動産屋とは、たとえば全国展開している不動産屋、地域密着型の不動産屋、不動産管理会社などを指しています。

コツその5:条件は厳しくしておく

条件は、厳しくしておきましょう。すべて要望通りの物件を探すことは至難の業ではありますが、最初から条件を緩めに設定することは危険だといえます。なぜなら、要望とかけ離れた物件ばかり紹介されることがあるからです。

そのため、条件を厳しくしておいて、探しながら条件を緩くしていった方が、要望に近い賃貸物件に出会いやすくなります。

コツその6:内見しながら譲れない条件を明確化する

『条件を厳しくしておいて、探しながら条件を緩くしていく』ことと共通していますが、条件は内見しながら明確化していきましょう。

たとえば、ベランダがある部屋が良かったけれど、室内の設備が充実していて室内干しができるため、ベランダの重要度を下げるなど様々です。

コツその7:繁忙期の引っ越しは良い物件があったら早めに申込む

人気物件は、時期に関係なくすぐに埋まってしまうものです。特に繁忙期は、すぐに埋まる可能性が高くなります。そのため、できるだけ早い段階で契約をすることが重要です。

『コツその2』のところで、事前リサーチの重要性について触れましたが、繁忙期に引っ越しをする人ほど、事前のリサーチが重要となります。

リサーチをしておくと、最初から要望に近い部屋を内見することが可能となるため、短期間でお気に入りの物件が見つかりやすくなるものです。

コツその8:内見したときの印象はメモに残しておく

多数の物件を内見していると、その時々に感じた印象が分からなくなるものです。閑散期のときは何度でも同じ部屋を内見できるケースもありますが、繁忙期の場合はそうはいきません。

そのため、内見するたびに部屋の印象をメモしておくことをお勧めします。中でも、重視している条件にどの程度マッチしているのか、細かく残しておくようにしましょう。

コツその9:物件周辺の環境を確認する

物件周辺の環境は、しっかりとチェックしておきましょう。たとえば、近隣のコンビニまでの距離、スーパーまでの距離などが該当します。また、昼と夜では雰囲気が大きく異なるものです。

日中は人通りが多く賑やかだったとしても、夕方、夜、深夜の時間帯になると、全く人通りがないということは少なくありません。

内見は、日中の時間帯に行うことがほとんどですので、夕方から夜にかけてどのような状況となるのか分かりづらいのが現状です。

もしも夕方から夜の時間帯で、改めて内見することが可能な場合は、時間帯を変更して内見することをお勧めします。

周辺の環境だけに限らず、室内での音の響き方などもチェックしておくと、引っ越しをしてから『部屋選びに失敗した!!』ということが少なくなるはずです。

コツその10:期限を決めて部屋を探す

『いい部屋が見つかったら契約をする』という方がいますが、そのような探し方ではいつまで経っても見つかりません。やはり、1週間や2週間など期限を決めて部屋を探すことをお勧めします。

営業マンとしても、だらだら内見しているお客さんは、契約する気が無いと判断して対応を後回しにする傾向にあるものです。また、要望に近い部屋が見つからないときは、その都度どのような点に不満を感じているのか伝えるようにしましょう。

そうすることで、要望に近い部屋が見つかりやすくなります。

不動産業者の選び方3つのコツ

コツその1:実績を重視する

不動産業者は、実績を重視しましょう。各不動産業者のホームページを確認すると、創業開始の年月が記載されているため一目瞭然です。

ちなみに、多数の店舗を展開している不動産業者の場合、各店舗の営業開始年月日まで記載しているケースはほぼありません。

多数の店舗を展開している不動産業者であれば、すでにノウハウが確立されているため、そこまで気にする必要はないものの、新米の営業マンが担当となるケースが考えられます。

よほど対応が杜撰なときは、別の担当者に変更してもらうか、別の不動産業者をあたりましょう。

尚、不動産業者の選び方として、『宅建免許番号を確認する方法』を推奨しているケースがあります。宅建免許番号には、免許の更新回数が記載されているため、更新回数が多いということは、業務経歴が長い証拠だというわけです。

しかし、『宅建免許番号を確認する方法』だけで不動産業者を判断することは避けることをお勧めします。なぜなら、業務経歴と関係がないケースが多いからです。

たとえば、今まで個人事業として宅建業の免許を取得していた老舗業者があったとします。経営が順調なことから10年目にして法人化した場合、免許証の更新番号が初期の値である(1)に戻ってしまうのです。

他にも様々なケースから、免許証の更新番号が(1)へリセットされるケースは少なくありません。そのため、免許証の更新回数だけで判断しないようにしましょう。

コツその2:営業マンの対応が迅速で丁寧な不動産業者を選ぶ

部屋探しをする上で、最も重要な要素は『営業マンとの相性と対応の質』だといっても過言ではありません。営業マンの対応次第で、要望に沿った部屋が見つかるどうかが決まるといっても良いのです。

また繁忙期のように、人気物件がすぐ埋まってしまうような時期は、営業マンの対応のスピード次第ですべて決まってしまいます。つまり、対応が遅い営業マンにお願いすると、契約できたはずの部屋が他の人に取られるケースがあるということです。

そのため、こちらの要望を親身になって汲み取ってくれて、対応が早い営業マンにお願いすることをお勧めします。

コツその3:物件以外の情報にも詳しいか確認する

優れた営業マンが在籍する不動産業者では、物件以外の情報も提供しています。たとえば、近隣にあるお店の情報、交通機関の情報、住居環境の情報など様々です。内見のために現地までお客さんを連れていくだけが、営業マンの仕事ではありません。

どんなに気に入った物件であっても、生活する上で不便さを感じる環境であれば、引越し後に後悔するものです。たとえば、物件情報では駅まで徒歩10分とあったものの、実際に歩いてみたところ20分ほどかかったということは少なくありません。

他にも近隣にスーパーがあると聞いていたものの、品揃えが悪くて遠くまで買い物へ行かなければならないなど、様々なケースが想定されます。このような情報を営業マンが事前に把握しており、物件情報とは別に提供してくれると大変助かるものです。

そのため、内見で部屋を見て回っている最中、物件以外の情報を多く持っている『物知り』な営業マンかどうか、会話をしながら確認しましょう。もしも、あまり詳しくない様子であれば、別の不動産業者を当たった方が無難です。

お得物件・掘り出し物件は存在するの?

結論からいいますと、お得物件や掘り出し物件は存在します。ただし、一般の人が見分けることは極めて困難です。そもそも、お得物件や掘り出し物件が、表に出てくることはほぼありません。

散々物件を探しても、なかなか成約につながらない場合、最終手段としてお得物件や掘り出し物件が紹介されるという噂がありますが、この噂は事実ではないようです。どんなにたくさんの物件を内見しても、見つからないときは見つかりません。

どうしてもお得物件を見つけたいときは、人の出入りが少ない閑散期が狙い目です。特に6月・11月は、人の出入りが極端に少ない時期だといわれています。

人気物件に入居できる可能性は低いものの、割引交渉しやすいことからお得物件が見つかりやすいのです。

一方、掘り出し物件を見つけたい場合は、2月あたりが狙い目です。なぜなら、繁忙期に引っ越しをする人が、退去申告をする時期に当たることが関係しています。普段は表に出てこない掘り出し物件が、空室になりやすいタイミングなのです。

ただし、物件を探している段階では、前居住者が入居中となることから、内見できない可能性が高いのが難点ではあります。それでも、要望に沿った物件である場合は、思い切って契約するのも一考です。

部屋探しから引っ越しまでのベストな期間とは

部屋探しから引っ越しまでのベストな期間は、だいたいどのくらいの期間なのでしょうか。

まずは以下の図をご覧ください。これは、引っ越し平均準備期間を表した図です。

準備期間として最も多いのは、『2週間から4週間未満』であることが分かります。次に多いのは、『1ヶ月から2ヶ月未満』です。

つまり、全体の約半数にあたる人は、『2週間から2ヶ月未満』で引っ越しの準備を行っているといえます。

ただし、これはあくまでも一般論です。ケースバイケースであることを忘れてはいけません。なぜなら、人によっては、ごく短期間で部屋探しと引っ越し準備を行うことがあるからです。

もしくは、部屋探しと引っ越し準備の両方に時間を掛けたい人もいるため、その場合は部屋探しから引っ越しまでの期間が必然的に長くなります。

最終的には、『引っ越しをする日』を決めた上で、そこから逆算して『部屋探しを行う期間』と、『引越準備を行う期間』のスケジュールを組むのが一番です。

注意!部屋探し7つの落とし穴

部屋探しをする際、はまりがちな落とし穴があります。代表的な7つの落とし穴について解説していくことにしましょう。以下にまとめましたので、参考にしてください。

落とし穴その1:実は特殊物件だった

ごく稀ではありますが、不動産業者から紹介された物件が『定期借家契約物件』、『賃貸とマンスリーなどの掛け合わせ物件』だったというケースがあります。『定期借家契約物件』とは、契約期間が予め決まっている物件。

『賃貸とマンスリーなどの掛け合わせ物件』とは、賃貸とマンスリーのいずれかで入居することができる物件を指しています。せっかく気に入った物件が見つかっても、『定期借家契約物件』だと予め決められた期限で退去しなければなりません。

また『賃貸とマンスリーなどの掛け合わせ物件』の場合、近隣の入居者が頻繁に入れ替わることが想定されるため、入居者同士のトラブルに巻き込まれるリスクがあります。そのため、賃貸借契約で入居できるのか必ず確認をする必要があるのです。

落とし穴その2:時間帯ごとで日当たりが極端に変わる

内見中は気がつきにくいものですが、時間帯によって極端に日当たりが変わる物件があります。たとえば、午前中はとても日当たりが良いのに、昼過ぎになると電気を点けないと室内が薄暗くなるなど様々です。

つまり、内見した時間帯だけで日辺りを判断すると失敗する可能性があるため、営業マンから『日当たりが良い』とお勧めされても鵜呑みにしてはいけません。

落とし穴その3:前居住者の退去理由

前居住者の退去理由は、可能な限り確認しておきましょう。契約満了で退去した場合であっても、たとえば近隣の居住者に問題があったり、室内の設備、管理会社の対応の悪さが原因で退去した様子であれば、契約を見送った方が無難です。

落とし穴その4:入居までにかかる日数

お気に入りの物件を見つけたからといって、すぐに入居できるわけではありません。清掃をして、設備等の点検を実施した上で初めて引き渡しとなります。早ければ1週間以内で引き渡しとなりますが、もう少々時間がかかることも珍しくありません。

そのため、急ぎで引っ越しをする必要がなかったとしても、入居までに掛る日数を必ず確認しておきましょう。

落とし穴その5:携帯などの電波状況

建物の構造が鉄筋コンクリートの場合、電波が通りにくいことがあります。電波が通りにくいと、携帯電話の通話や無線ルーターを介したネット接続に影響を及ぼすものです。

たとえば、特定の部屋で携帯電話を利用すると、電波状況が悪くて通話に支障をきたしたり、複数台の無線ルーターを用意しないと、ネットの接続が途切れがちとなったりします。そのため、必ず携帯の電波状況を部屋ごとにチェックしておきましょう。

ネットの接続に関しては、入居前に確認することが困難です。ポケットWiFiなどを持っている場合は、持参して確認してください。もしもポケットWiFiなどを持っていない場合、担当の営業マンへ相談をしましょう。

落とし穴その6:人の出入りが激しくないか確認する

お気に入りの物件を見つけた場合、人の出入りが激しくないか確認しましょう。設備整っており、室内が良好な状態であるにもかかわらず、なぜか人の出入りが激しい物件は避けた方が無難です。

人の出入りが激しいからといって、必ずしも『わけあり物件』であるとは限りませんが、頻繁に人が出入りしている様子であれば、契約を控えましょう。

落とし穴その7:ネットの情報は古いケースが多い

賃貸物件を紹介しているポータルサイトは、条件を絞って探すことができるため大変便利です。サイトの数も多いことから、情報収集をする上で大変役立ちます。しかし、サイトによっては、あまり更新されていないケースがあるものです。

そのため、賃貸物件を紹介しているポータルサイトは、要望を不動産業者の営業マンに伝えるときに活用する情報源としてのみ利用することをお勧めします。掲載されている物件が、必ずしも空室であるとは限りません。

お部屋の内見時に注意したい7つのこと

お部屋を内見する際、どうしてもデザインや部屋の構造、設備ばかりに意識が向いてしまいがちです。そこで今回は、特に注意しておきたい7つの注意点についてご紹介していきます。

注意点その1:子どもやペットの可否について

物件によっては、小さなお子さんがいるご家庭の入居が不可であったり、ペットが不可なことがあります。最初から分かっているケースもありますが、物件情報では『可』となっていたものの、入居してからトラブルに発展することは珍しくありません。

そのため、たとえば小さなお子さんがいるのであれば、多少騒いでも多めに見て貰えるマンション・アパートなのかという点や、ペットを飼っている入居者が多い物件なのかという点は併せて確認しておきましょう。

注意点その2:木造、鉄筋の違いについて確認する

木造は冬場寒いという理由から、嫌煙する方がいます。しかし、木造は通気性が良いため、築年数が新しい物件であれば湿気や結露で悩まされるケースが少ないというメリットがあるのです。

一方、鉄筋の場合ですが、気密性が高く頑丈であるというメリットはあるものの、通気性が悪いため湿度が高くなりやすいというデメリットがあります。また、音が響くことから、騒音に悩まされるケースが少なくありません。

騒音トラブルの多くは、木造の物件よりも鉄筋の物件の方が多いという話があるほどです。そのため、建物の構造だけで判断しないようにしましょう。

実際に内見した際、窓の淵や通気性、騒音対策が施されているかなど、入居して生活しているところを想像しながら確認することをお勧めします。

注意点その3:床の傾き、壁、天井を確認する

内見する際は、床の傾き、壁、天井の状態を確認しましょう。床が傾く理由としては、湿地に物件が建っているケースや、建築ミス、建物の老朽化、湿気などが考えられます。

築年数が20年から30年になってくると、どうしても床が若干傾いてしまうものですが、入居後しばらく住むことを想定している場合は、床が傾いている部屋は避けた方が無難です。

また、壁の汚れや穴、天井の汚れや穴は、退去時の原状回復費用に関連してくるため、入居前の段階で写真に残しておくことをお勧めします。

注意点その4:収納スペースの確認

室内が広かったとしても、収納スペースが限られている場合は、部屋を広く使うことができません。そのため、必ず収納スペースの確認を怠らないようにしましょう。

注意点その5:結露やカビ対策の必要性

結露やカビが発生しやすい物件は、退去時の原状回復費用が割高になるものです。前居住者が退去しており、室内清掃が済んでいる物件を内見する際は、必ず窓の淵や収納スペースの中などをチェックしましょう。

結露やカビが発生した跡が残っている様子であれば、入居してから悩まされる可能性が大
ということになります。また、これから清掃が入る状況であっても、結露やカビの発生状況によっては契約を控えましょう。

注意点その6:立地を確認する

物件の近隣に川があったり、湿地に建設されている場合、地震や災害発生時に建物が損壊する可能性があります。災害に備えて、どのような対策がなされているのか、事前にしっかりと確認しておきましょう。

注意点その7:水回りのチェックを怠らない

キッチン、お風呂、洗面所、洗濯機置き場は、水漏れやニオイが上がってこないかをしっかりとチェックしましょう。特に洗濯機置き場の水漏れの場合、内見だけでは判断することができません。

新築物件であればそこまで心配はありませんが、築年数が古い物件ほど水漏れのチェックは入念に行いましょう。また、シャワーの水圧をチェックすることも重要です。

たとえば、キッチンで洗いものをしているときに、シャワーの水圧が弱くなることはないか確認しておきましょう。

物件手続きで注意したい7つのこと

それでは最後に、物件手続きで注意しておきたい7つのことについて解説していきます。最低限抑えておきたい重要事項ですので、参考にしてください。

注意点その1:重要事項説明の内容をしっかりと確認する

『重要事項説明』と、『賃貸借契約』は全く別のものです。『重要事項説明』は、これから入居する部屋に関する説明のことを指しており、『賃貸借契約』は大家さんと入居者との約束事(契約)のことを指しています。

『重要事項説明』を軽視する方がいますが、入居後になんらかのトラブルが発生した際、『そんな話は聞いていない!』とクレームを入れたとしても、『重要事項説明で話をしたはず』と言われてしまえばそれまでです。

尚、通常は『重要事項説明』の内容に納得してから契約を交わす流れとなっています。『重要事項説明』と契約は同日に行われるものですので、事前に確認したい場合は『重要事項説明』の書類を先に貰うことはできないか相談してみましょう。

注意点その2:退去申告の期日を確認する

入居早々、退去の話をすることは気が引けますが、事前に確認しておくことをお勧めします。一般的には1ヶ月前までに申告するケースがほとんどです。また、同時に翌月の家賃発生タイミングも確認しておきましょう。

もう少々詳しく解説します。たとえば、契約上1ヶ月前までに退去申告が必要だったとします。しかし、急な引っ越しとなったため、1ヶ月前ではなく半月前の申告となった場合、翌月の家賃が1ヶ月分となるのかどうかは、契約によって異なるのです。

契約内容によっては、日割りや半月分となることもあるため、必ずチェックしておきましょう。

注意点その3:繁忙期ほど入居審査は早めに行う

入居を決めたら、早めに入居審査を行いましょう。特に繁忙期はすぐに入居審査を行わないと、他の人に取られてしまう可能性があります。尚、入居審査を行ったとしても、審査後に断ることは可能です。

注意点その4:家賃発生日を確認する

フリーレント物件の場合、入居してすぐに家賃が発生するわけではありません。1ヶ月後や2ヶ月後となることがほとんどです。また、月末に入居する際は、入居月の家賃を割引にして貰えることがあります。

そのため、家賃の発生日を確認した上で、可能であれば交渉して割引をして貰うようにしましょう。

注意点その5:連帯保証人の情報はどの程度必要か確認する

最近は、連帯保証人を立てずに保証会社を利用するケースが増えています。もしくは、連帯保証人と保証会社の両方が必要となることもあるようです。

連帯保証人の情報は、住所や連絡先の他に、勤務先、勤務先住所などいくつか項目があります。契約時にすぐ記入できるよう、早めに情報を入手しておきましょう。

注意点その6:更新料・更新手続料・保証料を確認する

賃貸借契約は、大体が2年契約となっています。いざ更新する月になってから慌てないためにも、契約する時点で更新料、更新手続料、必要に応じて保証料を確認しておきましょう。

注意点その7:敷金返還に関わる特約を確認する

敷金返還のトラブルは少なくありません。そのため、面倒臭さを感じたとしても、事前に敷金返還に関わる『特約』を確認しておきましょう。

特に原状回復費用の範囲や費用に関しては、納得ができる内容となっているか確認することをお勧めします。

国土交通省が定めているガイドラインに沿った内容ではなく、入居者への負担が大きな内容となっている場合、曖昧にすることなく説明を求めるようにしましょう。

まとめ

今回は、主に『最適な引っ越し時期と目安となる準備期間』、『新居の探し方』、『契約時の注意点』などについて重点的に解説しました。

引越しの準備や片付けは大変な作業ですが、新居での新しい生活は誰しも楽しみなものです。

新居で気持ち良く新しい生活をスタートさせるためにも、今回ご紹介した情報を参考に、物件を探してみてはいかがでしょうか。


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