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【引越しの縁起担ぎ】引っ越しに縁起の良い日っていつ?逆に悪い日は?

若い世代が、引っ越しで縁起を担ぐことは少なくなりました。とはいえ、誰しも縁起が悪い日よりも、できれば縁起が良い日に引っ越しをしたいものです。

本来、引っ越しに関連する縁起の良し悪しとは、どのような内容なのでしょうか。詳しくご紹介していきます。

引っ越しで縁起のいい日はいつ?

引っ越しをするきかっけは、転勤、就職、結婚、出産、進学など様々です。もしくは、利便性や快適さを求めて、新居へ引越しをするケースもあります。一昔前、引っ越しは縁起の良い日に行うものという考え方が広く一般的でした。

しかし現在、縁起を気にして引っ越しをしている人は、どのくらいの割合で存在するのでしょうか。

以下の図をご覧ください。この図は、『引越しは縁起の良い日に行いたいか?』について調査した、アンケートの集計結果です。

ご覧の通り7割弱の人が、縁起のことなど気にしていません。また、引っ越し業者の中でも、大手の業者である日本通運のホームページでは、『仏滅を避けて大安を好む傾向はあるものの、大安に予約が集中することは少ない』という主旨のコメントを掲載しています。

このことからも、引っ越しで縁起が良い大安は好まれるものの、縁起を気にして引越しをする人は減少傾向にあるといえそうです。

そもそも六曜は、中国から渡ってきた考え方の1つで、時間の吉凶を表すために用いられていました。しかし、時代の流れと共に、日の吉凶を表すようになり現在に至ります。

大安、先勝、友引、先負、赤口、仏滅の6つに分かれていますが、終日縁起が良いのは大安のみです。そのため、結婚やマイホームを購入したことによる引っ越しは、縁起を担ぎたいこともあって、大安が好まれやすい傾向にあります。

大安以外で縁起が良い日は、先勝、友引、先負であるものの、この3つの日は終日縁起が良いわけではありません。先勝は、午前中と夕方18時から夜の時間帯のみ縁起が良く、午後14時から18時までは縁起が悪いと言われているのです。

友引に関しては、午前中と夕方以降の時間帯が吉であり、昼の時間帯は凶となっています。先負は、午後からは吉となっているものの、午前中は凶です。

避けたい縁起の悪い日とは?

先勝、友引、先負は、終日縁起が悪い日というわけではありませんが、前項で述べたとおり、一部の時間帯のみ縁起が悪いとして避けられています。具体的にいうと、先勝は午後の14時から18時の間、友引は午後、先負は午前中です。

尚、縁起が悪いのは日だけではありません。1月、5月、9月の引越しも縁起が悪いといわれています。これは、仏教のお祭りである『生五九祭』が関係しているようです。

大切なお祭りがある月に、引っ越しをすると罰が当たるという考え方に起因しています。

他にも、1月、5月、9月は多くの人が多忙だったため、敢えて引越しを避けていたという解釈もあるようです。というのも、江戸時代前後まで、農業で生計を立てている人が大半でした。1月、5月、9月は、特に農作業が忙しくなる時期だったのです。

また、当時の日本には、近所の引っ越しを手伝う習慣がありました。すなわち、1月、5月、9月に引っ越しをして、仕事の邪魔をしてはならないという配慮から、引っ越しを避ける人が多かったとも考えられているのです。

このようにみていくと、一番縁起が悪いのは1月、5月、9月の仏滅と赤口いうことになりそうです。けれども、実際のところ、仏滅は必ずしも縁起が悪い日とは呼べません。

なぜなら、中国から日本へ六曜が渡ってきた頃は、『すべてが虚しい日』、『一旦物事が滅びて、新しく物事が始まる』と解釈され、『物滅』と書かれていたからです。

また、現在の意味合いで本格的に使われるようになったのは、戦後からだといわれています。明治時代には、六曜は根拠が無い迷信と判断され、戦後までの間一切の使用を禁止されていたこともありました。

戦後になって『仏滅』として認識されるようになったのは、カレンダーを製造・販売する業者がきっかけだったという説があります。カレンダーの売上を伸ばすために、『仏も滅するような大凶日』という解釈を加えたのです。

ちなみに、仏様(お釈迦様)と仏滅は全く関係ありません。仏教で『仏滅』や『大安』という概念は存在しないのです。

余談ですが、仏様(お釈迦様)は占いを禁じていたという記録が残されています。吉凶を用いる六曜は、占いの意味を持ち合わせていることから、尚のこと仏教と関連性がないことが分かります。

一方、赤口ですが、中国では赤口と呼ばれる鬼が、人間を悩ます日と言い伝えられてきました。そのため、訴訟や公事は赤口を避けて行われる風習があったのです。

加えて、赤口は午前11時から午後13時までが吉とされており、それ以外の時間帯はすべて凶となっています。

元々、仏滅は『物滅』であり、『一旦物事が滅びて、新しく物事が始まる』と解釈されていたことを踏まえると、1月、5月、9月の赤口にあたる日が、最も縁起が悪い日ということになりそうです。

引っ越しはやっぱり大安が良い?費用は高くなるの?

前項でも触れたとおり、『引っ越しは大安の方が良い!』と考える人は、減少傾向にあるようです。そのため、よほどこだわりや理由がない限り、わざわざ大安を選んで引越しをする必要はありません。

引っ越しで縁起担ぎをするケースとしては、結婚による引っ越し、就職などのお祝いごとに絡んだ引越し、マンション購入・一軒家の購入に伴う引っ越しなどがあります。

現代で六曜の影響を受けているのは、冠婚葬祭に関連する儀式くらいです。年配の世代や、しきたりなどを重んじる地域、家柄ではない限り、引っ越しで大安を気にする人はあまり見掛けなくなりました。

また、大安の日は、引越し料金が高くなると噂されることがありますが、それは必ずしも正しい情報とは言えません。なぜなら、引っ越しの費用が高くなるのは、大安よりもむしろ3月や4月の繁忙期、週末、月末、午前中の時間帯だからです。

たとえば、3月や4月の繁忙期以外であっても、賃貸契約の解約日は月末が多いことから、月末最終週の金曜日、土曜日、日曜日は引っ越しの予約が殺到する傾向にあります。

また、午前中に荷物の運搬を済ませて、午後から新居でゆっくりと片付けをしたい人が多いため、月に関係なく午前中の引越し需要は多いと言われているのです。

6月などの結婚式が集中する月の大安の日であれば、引っ越しが重なって費用が高くなる可能性はありますが、劇的に高くなるわけではありません。

大安の日ではなくとも、予約が殺到した日は、あまり割引を受けることができず引っ越し費用は高くなるものです。

引越しで人気がある六曜の順番とは?

この項では、引っ越しで人気がある六曜の順番について見ていきましょう。まず順番ですが、大安、先勝、友引、先負、仏滅、赤口の順で人気があります。

それぞれの意味合いについて、人気順に並べながら以下にまとめましたので、是非参考にしてください。

1位 大安

六曜の中で、最も吉とされる日です。結婚式などのお祝い事が絡んだ引っ越しは、大安に行う人が目立ちます。

2位 先勝

午前中は吉なものの、午後から凶となります。行いを急いだ方が良いという意味があるため、引っ越しは午前中に行うのがベストです。

3位 友引

朝と夜が吉であり、昼は凶です。そのため、引っ越しは昼の時間帯を避けた方が良いと考えられています。元々は勝負がつかないという意味であり、『共引』と書かれていました。

余談ですが、幸せを友人にお裾分けできるとして、敢えてお祝い事を友引に行う人もいます。

4位 先負

元々、急いだり焦ったりせず落ち着いて過ごすという意味合いがあります。午前中は凶ですが、午後になると運気が回復するため、引っ越しは午後から行うのがベストです。

5位 仏滅

不吉な日というイメージが定着しているものの、以前は『物滅』と書かれていました。その際は、古いものが滅びて、物事が新しく始まるという意味合いだったため、新居で新生活を始めるのに適した日と解釈することもできます。

6位 赤口

11時から13時は吉ですが、それ以外の時間帯はすべて凶です。『赤』という文字が、血液、火、刃物を連想させることや、赤口という鬼が人間を悩ます日という言い伝えがあることから、仏滅よりも不吉な日とされています。

縁起が悪い日の引越しを少しでも縁起良くする5つの方法

引っ越し業者へ依頼する際、縁起の良い日を選びたくても、業者の都合によっては希望が叶わないこともあります。また、退去や入居のタイミングや、仕事の都合などに引っ越し日を合わせる必要があると、縁起の良い日を気にしてはいられません。

このようなときに、引っ越しの日がたまたま縁起が悪い日と重なった場合、どうしたら良いのでしょうか。

実は、縁起が悪い日の引越しを、少しでも縁起良くする方法があるのです。以下で、5つの方法をご紹介していくことにします。縁起など気にせずに引っ越しを考えていた人も、縁起を担ぐ意味で参考にしてはいかがでしょうか。

【方法その1】引っ越し予定日より早く一部の荷物を運んでおく

旧居を退去する前に、新居のカギを貰うことが出来る場合、縁起の良い日に前もって一部の荷物を運び込んでおきます。これらの荷物を運び込んだ日が、正式な引っ越し日となるため、縁起の悪さを軽減することができると考えられているのです。

【方法その2】盛り塩を置く

一部の荷物を運び込むことが難しい場合は、玄関に盛り塩を置いておきましょう。引っ越し予定日より早く、一部の荷物を運んでおくことと同様の効果が期待できます。

【方法その3】仏壇・神棚・鏡から先に新居へ搬入する

仏壇や神棚を持っている場合は、最初に新居へ運び入れます。その後、鏡を搬入するのです。古くから、仏壇・神棚・鏡にはお祓いの効果あるといわれています。そのため、縁起が悪い日にお祓いをしたことと、同じ効果が得られるのです。

【方法その4】家主が新居で先に一晩過ごす

家主が新居で先に一晩過ごすと、その日が正式な引っ越し日となるという古くからの言い伝えがあります。実際には難しい話ですが、もしも可能であれば試してみるのも一考です。

【方法その5】近所のお寺や神社にお参りしておく

新居の近隣にあるお寺や神社は、地域一帯を守っているという考え方があります。地域を守る主に挨拶を済ませることで、守ってもらうことができるため、縁起良くすることができるというわけです。

引越しで最適な縁起の良い3つのモノとは?

日本では、古くからあらゆる方法を用いて縁起を担いできました。引っ越しで縁起を担ぐために用いられてきた、縁起の良いモノとは一体何なのでしょか。今回は、特に有名な3つの縁起物について取り上げていきます。

【縁起が良いモノその1】 釜

食べるものに困らないようにという意味合いから、窯が用いられてきました。現代でいうと、炊飯器が窯にあたります。縁起を担ぎたいのであれば、新居へ最初に搬入しましょう。また、窯の次に衣服を搬入すると、着るものに困らないという言い伝えがあります。

【縁起が良いモノその2】 万年青(オモト)

一般的な園芸店にいくと、3,000円程度の金額から購入することができます。本来は自ら購入するのではなく、引っ越しを控えている知人や友人に贈るものです。徳川家康が江戸城入城の際、縁起担ぎのために床の間へ飾ったのが発端とされています。

また、北東の位置は鬼門にあたるため、万年青を置いて邪気を払ったり、開運効果を得るために用いることも珍しくありません。日当たりに左右されない植物で、たとえば剣舞や宝生殿など、いくつかの種類に分かれています。比較的、育てやすい植物としても有名です。

【縁起が良いモノその3】 ホウキ

悪い気を払うという意味や、福をかき集めるという意味から、ホウキは縁起が良いといわれています。尚、引越しの際、旧居や新居の掃除用に1つ用意しておくと便利です。

引っ越しの縁起担ぎ!縁起の良い方角・食べ物とは?

日本人は、縁起担ぎを好む民族だと言われています。そこで最後に、引っ越しの縁起担ぎに適している、縁起の良い方角や食べ物について見ていくことにしましょう。

引っ越しで縁起を担ぐことに興味が湧かないとしても、新居での新しい生活をより気持ち良く迎える為に、取り入れてみることをお勧めします。

まず方角ですが、1年ごとに変化する吉方位と、個人によって異なる吉方位の2種類があります。風水や九星方位関連の書籍などを見れば、詳細について確認することが可能です。

このとき、引っ越し先が吉方位ではなく、凶方位だったことが分かったとしても、気にすることはありません。なぜなら、『方違え』すれば良いからです。

引っ越し当日にすぐ新居へ移動するのではなく、一旦逆方向へ移動して一泊し、そこから新居へ向かうことを『方違え』と呼んでいます。近年『方違え』をする人はほとんどいませんが、参考までに覚えておきたいものです。

それから、縁起の良い食べ物としては、醤油、味噌、塩、米、塩、蕎麦などがあります。食べ物に困らないようにという縁起担ぎの意味があるため、調味料や米は新居へ最初に搬入するのがベストです。

蕎麦に関しては、長くその土地にお世話になるという意味合いから、江戸時代より『引っ越し蕎麦』という呼び名で親しまれてきました。近所に配ることで、長くお世話になるという意味も込められていたようです。

また、側に越してきたという掛詞と、蕎麦をかけていたという古い記録も残っています。引っ越しの際に蕎麦を食べる風習はなくなりつつありますが、古き良き風習として今一度取り入れてみるのも悪くないかもしれません。


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