引っ越しの際、ベッドはどのようにして運ぶのが最適なのでしょうか。シングルサイズであっても、ある程度の大きさとなるため、引っ越しの荷造りで悩むことがあるものです。詳しく解説していくことにします。
ベッドによっては分解できないケースもありますが、できるだけコンパクトに分解したいものです。もしも分解することが難しい場合は、フレーム部分とマットレスに分けるだけでも問題ありません。
なぜ、できるだけ分解した方が良いのかというと、搬入や搬出の際に運搬しやすくなるからです。マンションやアパートへ引っ越しをする場合、エレベーターや階段から荷物を搬入することになります。
マンションやアパートの共用スペースは、建物によって構造が異なるため、ベッドのように縦長で大きな家具は、分解しないと搬入できないことがあるのです。
ただし、ベッドマットレスに関しては、サイズが大きかったとしても、少し折り曲げるようにすれば搬入できることもあります。いずれにしろ、ベッドはできるだけ分解して運ぶのが鉄則です。
引っ越しのときにベッドの解体を依頼した場合、料金は別途かかるのでしょうか。大手の引っ越し業者ですと、すでに引っ越し料金の中に含まれていることがほとんどです。
ただし、当日伝えるのではなく、見積もりの時点で伝えておく必要があります。
それから、引っ越し業者によっては、ベッドの梱包、搬入、搬出は行うものの、ベッドの解体や組み立ては含まれていないケースもあるものです。解体や組み立てを依頼した場合、費用は2,000円から3,000円程度とそれほど高くはありません。
費用をかけなくないのであれば、自分でベッドを解体しておいて、梱包や搬入・搬出のみ引っ越し業者へ依頼するのも一考です。見積もりの時点で確認しておくことをお勧めします。
尚、見積もり時の交渉次第では、ベッドの解体料が無料となることも珍しくありません。
ベッドの分解や組み立ては、自分で行うこともできますし、引っ越し業者へ依頼することもできます。どちらが良いか迷ってしまうところですが、これからご紹介する3つの事項に当てはまっている場合は、引っ越し業者へ依頼した方が良いでしょう。
ベッドを分解する際に必要となる工具を用意し、十分な時間さえ確保すれば、誰でもベッドを分解したり組み立てることはできるものです。
ただし、ベッドを傷つけたり、床を傷つける恐れがあります。工具の扱いに慣れていない場合や、分解や組み立て作業に慣れていない場合は、引っ越し業者へお任せした方が安心です。
一人暮らしの方は、仕事をしながら荷造りや荷解きをすることになります。そのため、休日や仕事が終わった後の時間を使って、引っ越し準備や片づけを進めていくものです。
そもそも、時間を確保することが難しい状況ですので、ベッドの分解や組み立てまで自分で行っていると、荷造りや片付けが進まない原因となります。そのため、引っ越し業者へ任せた方が良いのです。
一般的なドライバーを使って、分解や組み建てを行うことができるケースもありますが、専用の工具が必要となることもあります。
ベッドを購入した際に、業者が組み立ててくれたのであれば、どのような工具が必要なのか分からないことがほとんどです。
そのため、ネジの頭の部分やベッドの構造を確認した上で、分解や組み立てをする自身が無い場合は、潔く引越し業者へ依頼しましょう。
もしもベッドだけを新居へ運びたい場合は、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。ベッドのサイズや分解後の状態によって、料金は異なります。分解が可能なベッドの方が、費用は安く済むものです。逆に分解することが出来なかったり、海外の特殊なベッドだと、費用が高くなるため注意が必要です。
以下の図をご覧ください。この図は、ベッドの引っ越し費用の相場を表した図です。解体や組み立ての費用も含まれています。
運搬や搬入搬出のみを依頼するのであれば、表の相場から2,000円~3,000円を引いた金額がベッドの引っ越し費用です。
サイズ | シングル | セミダブル | ダブルベッド |
---|---|---|---|
費用(50km未満) | 10,000円から15,000円程度 | 15,000円から20,000円程度 | 20,000円から25,000円程度 |
ベッドの引っ越しでは、いくつか気をつけたいことがあります。今回は3つ取り上げながら、詳しく解説していきます。
引越しの際にベッドを解体するのであれば、サイズを測る必要はありません。しかし、解体できない場合は、必ずサイズを正確に測っておきましょう。クレーン車が必要だと判断されることがあるからです。
旧居では問題なく搬入搬出できていたものの、新居の建物の構造によっては搬入できないことがあります。クレーン車を使用して搬入できれば良いのですが、それでも搬入が難しい場合はベッドを処分しなければなりません。
引越し業者に、マットレスの梱包を依頼するならば心配はありません。もしも自分で梱包する際は、丁寧に梱包することをお勧めします。
引越し当日が雨だった場合、マットレスが濡れてしまうからです。適当に梱包したことが原因で汚れてしまい、後からマットレスだけ買い替えたというケースは少なくありません。
引越しをする際、ベッドの運び方によって料金は異なってきます。たとえば、ベッドが解体できない場合はどうなるのでしょうか。方法としては、大きく2つに分かれます。
1つは、作業員が他の家財道具と同じように運び出す方法。もう1つは、クレーン車を使用して運び出す方法です。
通常の荷物と同じ方法でベッドを運び出す際は、特に追加料金はかかりません。しかし、クレーン車を使用するのであれば、追加料金が必要です。また、2階程度の高さなら、手吊りで窓から搬入するケースも考えられます。
具体的な費用ですが、手吊りの場合は大体2万円前後からです。クレーン車を使用するのであれば、ベッドのサイズや階数によって料金は異なります。
たとえば、3階の窓からベッドを搬入する場合、2tユニックで吊り作業をすると、3点吊りで26,000円程度の費用となるのが一般的です。
ベッドの荷造り、運搬、搬出、搬入とは別に料金が掛りますので、見積もり時に確認しておくようにしたいものです。
引越しする際のベッドの運び方で、頭を悩ませる人は多いものです。特に新居への運び方を考えておらず、あとから大慌てするケースが少なくありません。
万が一、新居にベッドが入らない場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。方法としては3つあります。以下にまとめましたので参考にしてください。
旧居からベッドを運び出すことができたとしても、新居へ入らないことはよくあります。引越し当日になって、ベッドの搬入作業が難航することは珍しくないのです。
そのため、見積もり時にクレーン車が必要かどうか、営業マンに相談しておくことをお勧めします。事前に依頼しておけば、引っ越し当日に対処して貰うことが可能です。
もしも、引越し当日になってクレーン車の必要性が判明した場合、後日改めて来てもらうことになります。そうなると、引っ越し費用が高くなるため、必ず見積もり時に相談しておきたいものです。
思い入れのあるベッドであれば、廃棄処分することは憚られるものです。しかし、どんなに頑張っても新居へ搬入できないのであれば、潔く諦めるしかありません。
たとえば、大型ゴミで処分する場合、シングルのベッドなら500円から1,500円程度の費用で廃棄することができます。
マットレスの費用は別途必要ですが、スプリングがないマットレスなら200円から500円程度です。クレーン車を利用するよりも、圧倒的に安い費用で済みます。
クレーン車を使用すれば、窓から搬出搬入ができるとはいえ、ベッドのサイズや建物の階数が高くなれば、かなりの費用が掛ってきます。
たとえば、シングルサイズのベッドだと、荷造りや搬入搬出で1万円から15,000円程度かかるのが普通です。
3階以上の部屋の窓から搬出搬入すると、更に2万円程度上乗せになってしまいます。そのため、いっそのことベッドを買い替えた方が安く済むかもしれません。
引っ越しの荷造り時は、あらゆる不用品が出てくるため、処分に困ることがあります。
以下の図をご覧ください。この図は、引越しで不用品となったものを表しています。ご覧の通り、断トツで多いのはベッドです。
ただ単に不要になったという人もいますが、新居に搬入することができないため不要となったケースもあります。どのような理由があるにしろ、もしもベッドを処分することになった場合、どうすれば良いのでしょうか。
以下でベッドの処分方法について、詳しく解説していくことにします。
ベッドは大型ゴミとして出すことができます。ただし、収集場所まで自分で運び出さなければなりません。可能な限り解体するか、搬出が難しいようであれば、ノコギリなどでベッドを解体して処分することになります。
地方自治体が管轄している清掃事務所へ相談し、搬出が困難であることを相談することも可能ですが、搬出をどこまで手伝ってもらえるかはケースバイケースです。
尚、必要となる費用ですが、シングルベッドのフレームなら500円から1,500円程度。ダブルベッドのフレームなら、1,000円から2,500円程度で処分できます。
ベッドのマットレスはフレームとは別に料金が発生しますが、サイズに関係なく1,000円から2,000円程度で処分が可能です。
ホームセンターなどでは、大型ゴミを解体するための工具が販売されています。万能ノコギリなら2,000円前後で購入が可能です。
そのような工具を使ってベッドをコンパクトに切り刻むと、通常のゴミとしてゴミの日に捨てることが可能となります。
手間も時間も掛りますし、日中の時間帯しか作業することができませんが、費用を極力掛けたくない人は試してみることをお勧めします。
ただし、ベッドの部品によっては、大型ゴミとして処分するケースもあるため、事前に確認しておきたいものです。
古いベッドや痛んでいるベッドは、買取ってもらうことが難しいケースもあります。しかし、買取りはできなくても引き取って貰えることはあるようです。
自らリサイクルショップまでベッドを運ぶことは困難ですので、出張買取を活用して見積もりに来てもらうことをお勧めします。
引越し業者によっては、不用品の処分を有料で行っていることがあります。見積もり時に伝えておかなければなりませんが、引越し当日に搬入搬出が困難だった場合は、当日に処分を依頼できることもあるものです。
自分でベッドを処分するよりも高くつきますが、不用品回収業者へ依頼するよりも安く済ませることができます。
ネット上で検索すると、たくさんの不用品回収業者が出てきます。ベッドだけに限らず、他の不用品も一緒に処分したいのであれば、一度見積もりを依頼してみるのも一考です。
その上で、引越し業者へ依頼するよりも安く済む場合は、回収を依頼しても問題ありません。