引越し料金・費用の相場がわかる 得して安心できる業者の選び方

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引越し時のパソコン(PC)の梱包方法!壊れないように梱包するポイントとは?

パソコンを梱包した方が良い理由とは?

引越し業者によって、荷物が破損した場合の補償範囲は異なります。標準引越運送約款を基に、各引っ越し業者ごとで、補償範囲や賠償範囲は決められているのです。

どの引っ越し業者でも共通しているのは、「引越し業者の責任で、荷物が破損したと認められた場合に限り賠償金が支払われる」ということです。

では、パソコンの場合はどうなのでしょうか。アート引っ越しセンターやサカイ引越センターなど、引っ越し業者のホームページによっては、補償範囲を記載していることがあります。

実は、補償範囲について解説されている文章内に、パソコンという単語は登場しません。つまり、パソコンも他の荷物と同様の扱いとなっているのです。

引っ越し中にパソコンが壊れてしまう原因の多くは、運搬中の振動によるHDDやCPUクーラーなどの故障だといわれています。パソコンは精密機械ですので、多少の振動でも簡単に壊れてしまうことがあるものです。

また、HDDやCPUクーラーは、振動や熱に弱いパーツです。年々性能がアップしており、そう簡単に壊れることはなくなりましたが、長距離の引っ越しだと、必ず何らかの振動や熱などがパソコンに伝わってしまいます。

つまり、目立った外傷や破損はなくても、パソコンが壊れてしまうことはあるのです。

先程も解説した通り、引越し業者の責任で、荷物が破損したと認められた場合に限り賠償金は支払われます。

搬入搬出、運搬時に内部の故障が発生した際、その事実を引っ越し業者が認めない限り損害金が支払われることはありません。

実際のところ、内部の故障を証明することは難しいケースが多く、引っ越し業者の責任で、荷物が破損したと判断されづらいのが現状です。

そのため、新居でパソコンが正常に起動しなくなったとしても、パソコン表面が無傷であれば、損害賠償の対象になることはほぼないといえるでしょう。

万が一、引っ越し後にパソコンの故障が判明した場合は、自ら修理に出さなければならないケースの方が圧倒的に多いのです。

以上の理由から、引っ越しでパソコンの運搬を依頼する際は、パソコンを厳重に梱包して、振動・熱・湿気などが伝わらないようにし、故障を防ぐことが重要だといえます。

もしくは、自らの責任の下パソコンを持ち運び、新居へ移動するのが得策だということになるでしょう。

パソコンはどうやって梱包するの?必要な道具は?

パソコンを梱包する重要性が分かったところで、次にパソコンの梱包方法や、梱包の際に必要となる道具、資材について解説していくことにしましょう。

ネット上で、「引っ越し、pc、梱包」と検索すると、必須とされる道具や資材は簡単に見つかります。そのような情報を参考にするのも1つの方法でしょう。

また、資材に関しては、ホームセンターや通販サイトなどで購入できます。必要に応じて、事前に用意しておきましょう。

梱包に必要な道具

大型のダンボール

もしもパソコン購入時に使用されていたダンボールを保管している場合は、そのダンボールを使うようにしましょう。保管していないときは、パソコンのサイズより一回り大きなダンボールを用意します。

ガムテープ

ダンボールの蓋を閉じるときや、パソコンを包んだ資材を止めるときに使用します。荷造りの際に使用する、ガムテープを用いても問題ありません。

毛布、タオル、シーツ

パソコンへ伝わる振動や熱、湿気から守るために使います。パソコン購入時に使用されていたダンボールと併せて、保護用の発泡スチロールも保管していた場合は、必須ではありません。

梱包に必要な資材

エアクッション

毛布やタオル、シーツがある場合は、エアクッションを用意しなくても良いでしょう。もしもエアクッションを用意する場合は、静電気が発生しづらいタイプのものを用意しましょう。

緩衝材

毛布やタオル、シーツでパソコンを包んでも、必ず隙間は出来てしまうものです。そのため、その隙間を埋めるために、発砲スチロールなどの緩衝材を使います。もしも用意することが難しい場合は、新聞紙などで代用しても問題ありません。

パソコンを梱包する際に使用する、道具や資材が分かったところで、次にデスクトップパソコン、ノートパソコン、一体型デスクトップの梱包方法についてご紹介していきます。基本的に、どのパソコンも梱包方法は同じです。

パソコンの梱包方法

引っ越しでデスクトップパソコン、ノートパソコン、一体型パソコンを梱包する方法は、以下の通りとなります。

デスクトップパソコンのディスプレイ部分を梱包する方法は、また次の項で解説します。

① 線と付属品をパソコンから外しましょう。そして、輪ゴム・養生用のテープ・結束バンドを用いて、ケーブル類をまとめていきます。まとめたケーブル類は、タオル、シーツ、エアキャップなどの資材で包み、ガムテープで止めておきましょう。

②パソコンを入れるダンボールを用意します。購入時にパソコンが入っていたダンボールがあれば、そのダンボールで構いません。丸めた新聞紙、緩衝材(発泡スチロールなど)を底に敷き詰めていきます。パソコン購入時は、必ずダンボールの中に発泡スチロールが入っていますが、この発泡スチロールも保管しているときは、そのまま使用しましょう。コツは「とにかく資材で隙間を埋めること」この一言に尽きます。

③い よいよ、パソコン本体をダンボールの中に詰めていきます。毛布、シーツ、エアキャップなどの資材で厳重にパソコン本体を包み、ダンボールの中へ入れます。
配線や付属品も同梱するのであれば、本体から少し距離を置いて、ぶつからないようにしましょう。

あとは箱の上限のところまで、隙間なく新聞紙や緩衝材(発泡スチロールなど)、タオルなどを詰めていくだけです。最後にダンボールの蓋を閉めて、ガムテープで止めましょう。

④そして、ダンボールの目立つところに「パソコン本体」と記載します。尚、どちらを上にして置けば良いか分かるように、「天井」と記載することも忘れてはいけません。

ノートパソコン梱包時の注意点

引っ越しの際に、ノートパソコンを梱包する方法は、デスクトップパソコンや、一体型パソコンを梱包する方法と大きく違いはありません。ただし、1つだけ注意したいことがあります。

それは、ダンボールのサイズを少々大きめのものにすることと、緩衝材をふんだんに使用することです。

デスクトップパソコンや、一体型パソコンの場合は、予めそれなりのサイズのダンボールを用意するケースが多いため、あまり気にする必要はないでしょう。

しかし、ノートパソコンはコンパクトサイズのものが増えていることもあって、パソコンサイズギリギリのダンボールを用意しがちです。

ノートパソコンのサイズに合わせたダンボールだと、緩衝材を詰め込むスペースを確保することができません。そうなると、衝撃が伝わりやすくなってしまいます。

当然、故障のリスクが高まりますので、ノートパソコンだからこそ、大きめのダンボールを用意するようにしましょう。

そして、ダンボールの外側からの衝撃を緩和するためにも、パソコン本体を毛布やエアキャップなどの資材でぐるぐる巻きにし、ぎっしりと新聞紙や緩衝材を詰め込みます。

デスクトップのディスプレイ梱包方法

基本的な梱包方法は、パソコン本体を梱包する際のやり方と同じです。大きな違いは、液晶部分を保護する点でしょう。シーツなどの薄目の布を液晶部分に当てて、傷が付くことを防ぎます。

更にその上からダンボールを液晶部分に3枚程度当て、毛布・エアキャップ等の資材を巻いていきましょう。液晶部分に当てたダンボールがずれてしまう場合は、養生テープなどで固定すると梱包しやすくなります。

ちなみに、ディスプレイの液晶が20インチを超える場合は、テレビと同じ要領でしっかりと梱包しなければなりません。

梱包方法はディスプレイを梱包するやり方と大きく異なりませんが、脚の部分が壊れやすいため、新聞紙や緩衝材で厳重に保護するようにしましょう。

梱包が完了したら、液晶側に「表」もしくは「液晶部分」と大きく記載します。心配であれば、上にあたる箇所に「天井」と書いておいても良いでしょう。

パソコンを梱包する際はココに気を付けよう!

引っ越しでパソコンを梱包する際は、以下の3つのことに気をつけましょう。

注意点①;緩衝材をケチらない

パソコンへの衝撃を緩和するためには、緩衝材をたくさん使用することがポイントとなります。ここで緩衝材をケチってしまうと、破損の原因につながりますので気をつけるようにしましょう。

注意点②;ダンボール内でパソコンが動かないようにする

ダンボールの中で、しっかりとパソコンが固定されて、動かないようにすることがポイントとなります。

ただし、パソコン購入時に使われていた資材やダンボールを使用する際は、それほど心配はいりません。

なぜなら、衝撃を緩和する設計が施されているケースがほとんどだからです。自ら資材や緩衝材を用意する場合のみ、ダンボールのサイズ、緩衝材の量に気をつけるようにしましょう。

注意点③;配線をメモや写真に残しておく

パソコンの配線は、意外と覚えていないものです。配線をメモしておくか、配線状態を写真に撮って残しておきましょう。新居でパソコンを使いたいときに、慌てることがなくなります。

パソコンの引越し費用と料金相場とは?

引っ越し業者に、パソコンの荷造りや搬出・搬入を依頼した場合、料金はどの程度かかるのでしょうか。基本的に、どの引っ越し業者も追加料金が発生することはないといえます。

ただし、ヤマト運輸の「パソコン宅急便」を利用するとなれば話は別です。引越業者とは違い、ヤマト運輸の「パソコン宅急便」サービスは、補償内容が充実しています。

引っ越し業者へパソコンの運搬を依頼したくない場合や、自分で運ぶことが不安な場合は、宅急便を利用するのも一考でしょう。

以下の図をご覧ください。ヤマト運輸へ依頼した場合の、詳細情報をまとめた図です。

不明点がある場合は、直接問い合わせをするようにしましょう。尚、日本通運や佐川急便でも精密機器の輸送サービスを提供していますが、法人向けのサービスです。個人向けサービスは提供していません。

ヤマト運輸

サービス名 パソコン宅急便
資材 パソコン宅急便BOXA~Fの6種類
BOXA:616円
BOXB~E:1,242円
BOXF:1393円
※資材のみ購入可能
サイズ 100サイズ:16.1インチ以下のノートPC
140サイズ:17インチノートPC/14・15インチ液晶モニタ/インクジェットプリンタ(小型)
160サイズ:プリンタ(横長)/17インチ以下ブラウン管モニタ/17・19インチ液晶モニタ/インクジェット複合機/22インチ以下液晶モニタ
耐重量 100サイズ:3kgまで
140サイズ:15kgまで
160サイズ:15kgまで
※パソコン宅急便BOXDのみ20kgまで
料金 資材費料 + 宅急便運賃
集荷有無 集荷サービスあり
集荷を依頼した際、梱包を依頼することも可
取り扱い窓口 集荷、一般取り扱い店、ヤマト運輸営業所、コンビニ
注意点 ・配線は外しておく
・バックアップを取っておく(補償対象外)
・補償価格は30万円まで
※原則修理対応
ソフト故障は自身で再インストール実施
併用可能サービス ・お届け日指定
・時間帯お届けサービス
・着払い制度
・複数口減額制度
・超速宅急便
・宅急便タイムサービス
その他 当日午前中までの依頼は当日対応可能

【重要】引越し前に必ず済ませておきたいこと

引っ越しでパソコンを梱包する前に、必ず済ませておきたいことがあります。それは、データのバックアップです。

万が一、パソコンが壊れてしまった場合、すべてのデータが失われてしまう恐れがあります。

以下の図をご覧ください。これは、パソコンのバックアップ頻度の統計データです。

ご覧の通り約半数以上の人が、ほぼバックアップを取っていません。もしくは、全く取ったことが無い人も多く存在します。

いざデータのバックアップを取る際に、手間が掛ったり、時間がかかる可能性が高いといえるでしょう。そこで面倒臭くなって、「バックアップを取らなくてもいいや・・・」と、諦めてしまうことも考えられます。

何事も無く、新居でパソコンを利用することができれば良いですが、もしもパソコンが壊れてしまったときは、最悪すべてのデータを失うことになるでしょう。

だからこそ、必ずバックアップは取っておいた方が良いのです。どんなに優れた技術者でも、データの復元は非常に困難を極めますし、たとえ依頼できたとしても膨大な費用が掛ります。

尚、普段からパソコンのバックアップを取っていない場合、半日・もしくは1日以上経過しても終わらないことがあるでしょう。

そのため、引っ越し間近になってから作業をすると、引っ越し当日に間に合わないことも考えられます。引っ越しが決まった時点で、早めにバックアップを取るようにしたいものです。

気をつけて!パソコン運搬時の注意点

最後に、パソコン運搬時の注意点についてみていくことにしましょう。これは、引っ越し業者へ依頼する場合も、自力で運搬する場合も同様です。以下で3つご紹介していくことにします。

注意点その1:一番最後に積み込む

パソコンが入ったダンボールの上に、別の荷物を置くことは厳禁です。また、輸送中他の荷物に挟まれて潰れてしまうことも避けなければなりません。

そのため、パソコンは一番最後に積み込むようにしましょう。引越業者の作業員へ、パソコンが入っているダンボールを伝えておくと、べストなタイミングで積み込んでくれるはずです。

注意点その2:パソコンが入っていることを明記しておく

ダンボールへ、パソコンが入っていることを記載しておきましょう。その際、かなり目立つように書いておくことをお勧めします。赤い油性ペンがあれば、「精密機器」、「パソコン」などと記載しておけば問題ありません。

また、液晶部分はちょっとした圧迫ですぐに破損してしまうものです。面のところに大きく「液晶部分」、「壊れ物」、「取扱い注意」などと記載しておきましょう。

100均や文具店などで「取扱い注意」のシールを購入しておき、そのシールを貼るのも1つの方法です。

注意点その3:振動・衝撃を与えない

ノートパソコンは、普段持ち歩くことを想定して設計されているため、ほんの少しくらいの振動であれば心配はいりません。しかし、デスクトップの本体部分や、一体型のパソコンの場合、ほんの少しの振動・衝撃が命取りとなることがあります。

そのため、持ち運ぶときや床に置く際は、できるだけ振動や衝撃を与えないようにしましょう。また、トラックや車は、精密機械を輸送することに向いていません。

そのため、道が悪かったり、ちょっとした段差があると、パソコンへ大きな衝撃を与えてしまうことがあります。

パソコンを梱包しているダンボールの下・周辺に、毛布や衝撃を吸収してくれるクッションのようなものを置いて、ダンボールが動かないように固定しましょう。そうすることで、更に衝撃を緩和することができます。


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