前もって引っ越しの日程が決まっていれば、ある程度余裕を持ちながら見積もりの依頼をすることができます。そうはいっても、直前になってから慌てて引っ越し業者に連絡するようなことは避けたいですよね。そもそも見積もりや予約は、引っ越しの何日前までに済ませておけば良いのでしょうか。詳しくご紹介していくことにします。
引っ越し業者の規模に関係なく、見積もりのタイミングは特に決まっていないことがほとんどです。ということは、引っ越しの何日前からでも依頼出来るんですね。極端な話、引っ越し業者のスケジュールさえ空いていれば、引っ越しの前日に見積もりをして、翌日に引っ越しをすることも可能です。
無理なお願いをする分、多少料金が割り増しになったり、条件がついてしまうこともありますが、繁忙期以外であれば柔軟に対応してもらえる可能性が高いでしょう。次に、下の図をご覧ください。これは引っ越し経験者が、見積もりを依頼したタイミングを表しているグラフです。
最も多いのが、3週間以上2ヵ月未満となっています。この結果からも分かる通り、引っ越しの直前に見積もりを依頼しているケースはとても少ないですよね。つまり、引っ越しの3週間くらい前から見積もりを依頼するのが、一般的に考えられているベストタイミングだといえるのです。
とにかく急いで引っ越しをしなければならないときは、引っ越し業者の見積もりを比較検討している場合ではありません。でも、そんなときこそ、見積もりの即決はしない方が良いんですね。なぜなら、足元を見られて高額になるケースが多いからです。せめて3社くらいからは、見積もりを取るようにしましょう。
見積もりの即決をお勧めしない理由は、もう1つあります。それは、営業の方に粘られないようにするためです。直前の引っ越しとなると、必ずと言って良いほど営業の方や担当者がすぐに訪問してきます。前もって時間がないことを伝えておかないと、契約するまで粘られるケースがあるのです。
もしも断ることが苦手ならば、次の業者との約束を入れておくと良いでしょう。そうすると、そこまで粘られることなく帰って貰えますし、値段交渉もしやすくなります。ちなみに、見積もりに関しては、最大5社程度で十分です。5社以上に依頼しても、見積もり内容は大きく変わりません。
急な引っ越しが決まった際、まずは何から手を付けていけば良いのでしょうか。ここで、1つご紹介したい表があります。引っ越しで後悔した事柄を、ランキング形式で表したものです。「急な引っ越しでやるべきことと、どんな関係があるの?」と思ってしまうかもしれませんが、実はとっても深く関係しているんですね。
順位 | 引っ越しで後悔したこと | 割合 |
---|---|---|
1位 | 丁寧に荷造りしておけば良かった | 26.5% |
2位 | 荷詰や荷物整理を早くやっておくべきだった | 18.7% |
3位 | 引っ越し代が高くついた | 16.2% |
4位 | 大切な家具や荷物が破損した | 13.4% |
5位 | 引っ越し完了に時間がかかった | 11.2% |
その他 | 手続きや片づけのことまで考えていなかった等 | 8.6% |
まず1位をご覧ください。「丁寧に荷造りしておけば良かった」という意見がランクインしています。急な引っ越しの時にありがちなのですが、慌てて荷造りしてしまったが為に、何がどこへ入っているのか、全く分からなくなることが多いんですね。
ようするに、急な引っ越しでやるべきことは「何がどこへ入っているのか、分かりやすくしておくこと」だといっても過言ではないでしょう。特にリモコン類は、自分の手で持っていくことをお勧めします。入居早々、たくさんのダンボールを開封して、テレビのリモコンを探すなんて嫌ですよね。
また、ダンボールへ荷物の内容を書くときは、できるだけ細かく書いておくこともお勧めします。尚、第3位の「引っ越し代が高くついた」というのは、見積もりを疎かにしてしまったと言い換えることもできますね。もしくは、引っ越し代をケチってしまって、梱包や養生が疎かとなり、家具や荷物が破損したため、その分費用が掛ったとも考えられます。
急な引っ越しのとき程、多くの人が見落としてしまう重要ポイントがあります。それは、補償内容です。複数の引っ越し業者を比較検討していると、「うちはこういう点まで補償しています。」だとか、「他社とはこんな違いがあります。」なんていう売り込みがあるので、補償内容を見落とすことはあまりありません。
ところが急いでいるときほど、補償内容を確認せずに契約してしまいがちなのです。引っ越し当日までの期間が短いときは、補償内容が多少変更になるなど、通常と違うことがありますので、必ず補償内容は確認しておくようにしましょう。
それから、TVやパソコン、DVDプレーヤーなどの配線状況を、写真で残しておくことも忘れないようにしましょう。作業員が配線してくれることもありますが、写真で残しておけば自ら配線するときに役立てることもできます。それだけではなく、余計なトラブルを回避することにもつながるでしょう。